このお蔵を回転させながら手前の重機の辺りまで移動させます。 |
曳家というのは建物の引っ越しの事で、今回は基礎の石積みも含めてそっくり移動するのです。
民家再生工事で新しい基礎を作る時には、一端基礎から上の部分を持ち上げることが良くあるので、僕にとって曳家はそれほど珍しい事ではありません。
こんな感じです |
しかし、今回は基礎ごと。それも部分的に欠けがあったりする2段になった古い四半石も、建物と一緒に持ち上げるのです。
写真では分かりにくいのですが、下に鉄骨の梁を通し、そこにワイヤーでばらばらな基礎石を固定してから持ち上げています。
職人さんがいつも「俺たちに曳けない建物はない!」と言っていたのを、今回は目の当たりにしました。
一般の方は、建物が(それもどんな建物でも)引っ越しできるなんて思いもよらないと思います。でもそうすることで、敷地やお金を、より有益な方法で使う事ができることもありますので、選択肢の一つとして知っていても損はないと思います。
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