2023年8月31日木曜日

230831 佐原の

1年ほど前のことなのですが、千葉の佐原を訪ねてきました。

僕は今まで、日本全国の古い街並みを訪ねてきたのですが、佐原は、訪ねたいと思う優先順位が高く、さらに山梨からも結構近いにも関わらず、今まで訪ねたことがなかったのです。

水路(運河)をはさんだ昔ながらの街並みを訪ねてみて、期待どうりの素晴らしさでした。







ここでも何度も書いていますが、水路のある街並みは3割増しですよね。



よく小京都とか、小江戸とか言われますが、ここ佐原は、小江戸と言われているそうです。

どこが小江戸なのかな?と考えてみたのですが、昔の江戸は佐原の街を大きくしたようなものだったのでしょう。

よく時代劇で出てくるように、運河が張り巡らされ、その運河が生活や仕事と密着していたのでしょう。

そんな街並みを想像しただけでもワクワクしてしまいます。



佐原の規模でも素晴らしいのに、それを遥かに上回る規模の、当時の江戸が今残っていたら、ベネチアと並ぶ素晴らしい観光地に違いなかったでしょう。

その上首都です。そうなれば、東京は間違いなく世界一の都市でしたね。

でも、ベネチアは石造、かたやこちらは木造、それに戦争で焼きつくされてしまっています。

戦後の復興の段階で、水路を残した街づくりを計画していたら、と思うと残念です。



ところで、ここからが本論です。

佐原の街を歩いていたら、いい感じの酒蔵があったので入ってみたら、みりんを売っていました。

よくテリヤキに使う、調味料のアレです。

なんかいい感じがしたし、そう言えば昔の女性はみりんを飲んでいたなんて話を聞いたことがあったので、本物のみりんはどんな味がするんだろう?と思い、試しに買ってみたのです。

そうは言っても、帰ってきて、キッチンの片隅にずっとほったらかしにしていたのですが、先日、「そう言えばと」思い、封を開け飲んでみました。







そしたら、これがウマイ!上品なリキュールです。

今まで本物のみりんの味を知らなかったなんて、人生損したと思えるくらいウマイのです。

外に放っておいたのを、急いで冷蔵庫に保管しました。



街並みもそうですが、昔からのこう言った生活の知恵と言うか、伝統と言うか、大量生産と安価と引き換えに、そのようなモノを失うことは、非常に大きな損失だと思います。

江戸の街並みはもう残っていませんが、まだ佐原とみりんは残っています。

ネットでも買えるみたいなので、ぜひ注文し、飲んでみてください。

週末は、このみりんでテリヤキを作ろうと思っています。

どんな素晴らしいテリヤキになるのでしょう!







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2023年8月25日金曜日

230825 彫りの深い顔になる

最近は、一般的な住宅にはアルミの建具を使う事がほとんどです。

昔からの木製建具に比べ、機密性、断熱性、水密性、遮音性に優れ、施工も簡単です。そう考えると無理もありません。

木製建具でも、断熱性などに配慮する事はできます。しかし製品として完成しているアルミサッシュに比べて、現場で作るものなので、やはり木製建具は分が悪いのです。

木製サッシュというものもあるのですが、これは性能は高いけれど、お値段も張ってしまう為、やはり多くのユーザーはアルミサッシュを選びます。



ただ、見栄えという点で言えば、アルミサッシュが一番という訳ではありません。

アルミサッシュは、壁との納まりの関係上、壁面がのっぺりしてしまうのです。

四角い箱のような建築では、スッキリは合うのかもしれませんが、うちで設計しているような屋根が大きく軒が深い建築だと、そののっぺりがすごく気にななります。



今工事中の住宅では、アルミサッシュのっぺり感を出来るだけ少なくする為、一番目立つ正面の窓だけ壁との段差を付けました。









ちょっと分かりにくいかもしれませんが、上が正面、下が裏面。裏面に比べて、正面は壁よりサッシュが少し内側に入るように納まっています。

下の横長の窓の内部は収納室です。断熱的に外環境なので、この窓には木製の板戸を付けます。

正面に板戸を付けたくて、ここに収納を持ってくるようプランを工夫しました。



少しでもイケメン(家は女性かな?)になる様な設計書の細やかな抵抗やいかに。

完成が楽しみです。








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2023年8月15日火曜日

230815 川の情報

台風が、思いもよらなかった日本海側に雨を降らせています。

僕は釣りをするので、国土交通省の川の防災情報をいつでも見られるようにしてあります。

これは、日本全国主要な河川の水位計と、ライブカメラを見ることができます。

台風の時、よくを見に行く方がいますが、今ではもうスマホがあればそんな事する必要ないのです。


一刻も早く、台風が離れてくれる事を祈るばかりです。

2023年8月14日月曜日

230814 お盆休み

 お盆休み、気が付けば8月ももう折り返しです。

僕は例によって仕事して、涼しくなったら休もうかと思っています。


ところで、このところ気になっていることがあります。

東京都美術館で開催されているマティス展。

今回の売りは、4K映像で再現される「ロザリオ礼拝堂」です。

でも観たいような観たくないような。僕は昔「ロザリオ礼拝堂」を訪ねたことがあるのです。


南ヨーロッパを旅していた際、何かで近くにマティスの礼拝堂があると知り、別にマティスは好きでもなかったのですが、なんとなく行ってみたら素晴らしかったのです。

白いドアがあって、そのデザインというか模様というか、それが特に素晴らしかった。

目を閉じると頭の中に浮かぶ風景というものが僕には幾つかあるのですが、あの空間は今でもその1つです。

文字通り全てがマティスの作品であるあの礼拝堂を体感し、僕は1発でマティスの大ファンになってしまいました。


内部は撮影禁止でした


映像であの感動的な空間が再現できているはずはないし、でも、もう二度と訪ねることも無いであろう、あの空間をもう一度観たい気もするし。

期日が迫るにつれ、気になって仕方ないのです。


やっぱり行こうかな〜!






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2023年8月10日木曜日

230810 不健康


先日、何かの勉強会に出席したのですが、そこで労災の話が出ました。

「タイプを仕事にしている人の手の痺れなどの症状は、昔から労災として認定されてきた。」

本筋とは全く関係ない話だったのですが、僕も長時間椅子に座ってパソコンを叩いている弊害からか、腕が痺れ、最近は慢性的になってきているので、「これは労災なんだ!」と思い、耳に残っていたのです。

ただちょっと違うのは、僕は自身が自分の雇用主だということ。自分の身は自分で守る他ないということです。


そう言えば最近、手の痺れだけでなく腰も痛かったりします。

もうお年頃ですしね。

良く考えると、座るという事は、今後いつまで仕事が出来るかにも関わる非常に大切な事です。

できるだけ体に負担がかからないようにしなければ!

そう思い、イロイロ調べた結果、次の事を実践する事にしました。

30分に一度は必ず立ち上がり伸びをしたり、屈伸したりする。

椅子を変える。

この2点です。


まずは、30分に一度立つです。最近は音楽付きの25分集中タイマーというものがネットにあるので、それを流しながら1セットが終わったら必ず立つようにしています。

少し短いかなと思ったのですが、集中力も高まり、なかなか良さそうです。


椅子の方は、昔から普通の事務用椅子を使っていたので、それを替える事にしました。

椅子だけは座ってみないとわからないので、ネットで目星を付け、ショップやショールームに足を運び、やっと決めたのがこコレです。



ベースは黒で、そこに白いカバーを掛けています




一見普通の事務机ですが、アーユルチェアー。座面が2つに分かれていて、腰を立てて座るよう人間工学に基づいて設計されているそうなのです。

「坐骨で座る」のがテーマだそうで、後ろのは、背もたれではなく腰あてです。

僕がこういうコンセプトに弱いこともありますが、座ってみて一発でこれに決めました。


それが、昨日届いたのです。

早速座っているのですが、流石に長年ずっと背中を丸め、背もたれに寄りかかって座ってきたので、この椅子に座っていると、お尻の骨が少し痛くなってくるし、まっすぐに伸ばしている腰も筋肉痛です。

でも、頑張ってこの椅子を乗りこなせば、骨格も良い方向に改善されそうな感じがします。

ここで骨格改善し、今後も続くデスクワークを乗り切っていくぞ!

この椅子のおかげで、思いがけずに、なんかやる気になっています。



気になった方は、ググってみてください。





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2023年8月1日火曜日

230801 四季があるゆえに

 暑いですね。暑い。

基本的に僕はデスクワークなので、エアコンの効いた部屋で仕事をしています。

でももちろん、現場に行ったりもするので外にも出ます。

いつも暑さの中で仕事をしているのと違い、たまに暑さの中に出る、というのも結構キツイものがあります。

先日、暑さの中でけっっこうな時間外に居たら、少し熱中症っぽくなってしまいました。

家に帰ってきても、なにか体に熱がこもっているような、ちょっとまずい感じだったので、水シャワーを浴び、氷を食べたら、やっと普通に戻りました。

体力にも自信があるし、水分も適切に撮っていたのですが、気を抜けないですね。


いよいよ真夏になり、事務所の水道も、混合水栓を普通に開いた際の温かい水がちょっと不快になってきました。

事務所では通年、太陽熱温水器により、太陽が出ている日はいつもお湯が出ます。

洗面所では、冬の間は水とお湯のバランスを3:7くらいにし、普通に開くと暖かいお湯が出るように元のバルブを調整しています。

真夏にはそのバランスだと暑苦しいので、水の割合を増やすのです。


よく「自然の力を生かした家」なんて聞きますが、日本には四季があるので実は結構難しいと常々感じています。

例えば、同じ20°Cでも、季節や環境そして個人個人によって感じ方は千差万別ですし、北の窓から常に心地よい風が入ってくるわけでもありません。太陽の高度も変わります。

それらを住む人が判断し、コントロールする必要があるのです。


甲府市の南側、笛吹川と釜無川の合流付近の家には、昔は屋根裏に船があったそうです。

毎年洪水が起こることを織り込み済みで、その場所に住む。極端な例ですが、これも季節に応じた住まい方をするという事です。

最近は天候学習型エコキュートなんてものが出ていますし、将来的にはAIがその辺り全部やってくれるかもしれません。

現在でも、オフィスビルなんか季節に関係なく1年中エアコンで快適な温度が保たれています。

でも住まいとオフィスは別です。

住まい方くらい自分で工夫したいし、そうしなければ、四季のある国に住む良さを放棄していることになるのではないでしょうか?


次回に続きます。



8寸勾配




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240419 新事業

前回からだいぶ間が空いてしまいました。 正月早々地震があって、今度は中東の雲行きが怪しくなって、そしてまだGW前だというのに、夏のような暑い日が出現しています。 先日、七尾まで足を延ばしてみましたが、大倒壊という感じの建物は少ないものの、まだ道路が結構うねっていたりして、地震の凄...