2020年7月30日木曜日

200730 炎と刃物

先日、知人に紹介されたストーブ屋さん(の店主のMさん)を訪ねてきました。

長野県の原村(山梨のすぐ近くです)にある、ストーブハウスさん。

八ヶ岳山麓の素晴らしい環境の中で、熱い想いを持ってビジネスされている方です。

炎から広がる様々な話をし、薪ストーブを含めたライフスタイルの提案されているショップを案内していただきました。



その中で興味深かった事があります。

薪ストーブ 関連の商品は今まで日本ではほとんど無かったのですが、このところ薪ストーブや刃物など、炎に関係する製品で日本製の良いものがたくさん出てきているそうなのです。



欧米は日本のように炎の文化を捨てなかったので、昔から続く道具が数多く残り、現在でもそれらは皆から尊敬されています。

戦前までは、日本でも炎と共に生活するのが普通の事だったと思います。

しかし戦後、効率化の波にのまれ、だんだん炎に関わる機会が少なくなり、それと共に関係のある道具も廃れてしまいました。



炎への関心が最近高まっているのはご存知の通りです。

必然的に、それに関わる製品にも関心が高まり、今まで外国製品しか無かったのが、日本製の物がチラホラ出てきているそうなのです。

日本人が作り始めれば、良い製品を作るに決まっています。

そのような製品もショップに並んでいました。

今後も更に、炎とそれに関する製品に関心が高まってゆくと思います。


このおすすめストーブは日本製です
このおすすめストーブは日本製です



これは外国製 画期的な薪割り道具です


僕も、冬になれば毎日炎に親しんでいますので、ショップ内のいくつかのグッズが本当に欲しくなってしまいました。

最近は多分同じものがネットで買えるのでしょうけれども、道具であるがゆえに、やはり手にとって確かめたくなります。

見ていて本当に楽しいショップでした。



次回に続きます。

2020年7月20日月曜日

200720 関西弁

ところで、近年の水害が発生する少し前から、ダム賛否が議論されてきました。

「例のあのセリフ」です。

山の自然の保水力だとか、自然破壊とか、公共工事に関わる様々な問題とか、色々言われています。

「ダム反対!」とか言う方も居ますが、水瓶でも溜め池でもダムでも、水を使うために貯めておくのは、人間なら普通に考えることで、そう考えるとダムは規模が大きいだけで不自然ではありません。

そんな意味で、僕はダム反対論者ではありません。



近年の水害により、「例のあの人」のトーンが下がってきていますが、最近の雨は流石に想定外なので仕方ないと思います。

僕が思うに、最近の雨は、大男がバケツで水をぶちまけている様な降り方なので、山の自然の保水力だけでは保つはずがありません。

とにかく造れば良いという訳ではありませんが、現在の日本の川の殆どにダムが有り、無い川を探す方が大変な位になっているのが今の現状で、結果的にダムは水害対策に(も)役に立っています。

問題は、そのダムによる保水能力を超えた雨が最近降っている事です。

それこそデイダラボッチがバケツで水をぶちまけている様な降り方なので、いくら堤防が整備されていても、それを超えた水害が各地で発生してしまうのです。

どうすれば良いのでしょうか?

温暖化により、今後も同じような激しい雨が降る事は明らかなのですから、何か対策をしないと毎年日本中の何処かで水害が発生してしまいます。



僕が考えるに出来る対策は2つです。

一つはお叱りを受けるかもしれない方法。

ファザードマップで示された浸水想定区域には住まない事です。



中学生になったワタルが、毎朝寝グセを直すのがメンドくさいと言うので、寝グセが付かない根本的な2つの方法を教えました。

「髪の毛と寝るという行為があって始めて寝グセという現象が発生するのだから、髪の毛か睡眠か、そのうちのどちらかを取り除けばいい!」

「それはちょっと...」



それくらい根本的な事を考えないと、近年の水害はどうにもならない感があります。

「それはちょっと...」となるかもしれませんけれど。



もう一つの方法は有効な治水対策です。

堤防の強化や迂回水路を造るのも良いのですが、流石に時間がかかりすぎます。

雨は待ってくれないので、10年もかけていれば、その間にあちらこちらで堤防が決壊し、新たな工事どころではなくなってしまいます。



僕が思うに、「ダムの底さらい」しかないのではないでしょうか!

普通に考えて、山からの土砂が少なくともダムの容積の1/3位溜まっているのでしょうから、それを冬の間に取り除くのです。

日本中のダムでそれをすれば、日本中でダムの保水キャパシティーが1/3増えます。

あとは季節によってこまめにダムの貯水量を上げ下げする事。

これは担当者の責任重大ですが、今話題のスパコンを使えば出来るんじゃないですかね!



総理大臣が「令和の国土強靱化、コロナ対策で現代のニューディール政策や!」(関西弁です)との号令の元、バンバン「ダムの底さらい」に予算を突っ込むのです。

あと、せっかくダムにお金を掛けるなら、僕の希望も書いておきます。

現在、基本的には水面への立ち入りが禁止されていダムがほとんどです。

確かに危険防止とかあるのでしょうが、ボートとか釣りとか開放できるようにしてはどうですか!

基本的に現在のダムは、山奥深く寂しい印象があります。

責任問題とかあるからなのでしょうが、もっと憩いの場所として活用できるように考えてみれば、ダムの役割がもうひとつ増えると思いますし、山奥に人が来れば地方振興にもつながります。



コロナのせいで、今までとは価値観が変わってきたしまった今後、そのような大胆な政策を行わないと、いろんな意味で日本は滅びてしまうと思います。

そろそろ梅雨も明けそうですが、水害はもう勘弁してもらいたいです。









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2020年7月13日月曜日

200713 水害

まだ台風でもないのに、今年も大雨で各地で水害発生し、多くの方が影響を受けています。

亡くなられた方もいます。心より御冥福をお祈りいたします。

一刻も早い復旧を願うのですが、雨の時期は進行中であり。同じような雨がまだ降る可能性があります。

去年の台風では、僕の両親が住んでいる地区にレベル4警報が出され、避難させたことを書きましたが、もう日本中どこで水害が発生してもおかしくないのです。

国にどうにかして欲しいてと言っても、治水はそう簡単にできる事業ではありませんので、これから毎年日本人は、この様な水害と付き合っていかなければならないのです。



住宅を設計する時は、敷地のファザードマップを確認し、浸水区域なら出来るだけ高く設計する様にしていますが、最近は、ファザードマップ見て、グーグルで上からの写真で地形を確認するなど、より注意深く水害の可能性を推測する様になりました。

甲府で今設計しているK様の住宅も、浸水想定1m地域なので、それを考慮して高さを設計しています。



ところで、色々調べてみたら、山梨県の甲府でも過去に大きな水害に見舞われた地域がある事を知りました。

甲府市のHPより(勝手に使わせてもらいます)
    
信じられません。

そして、もっとアンビリーバボなのですが、甲府の小瀬(小瀬スポーツ公園があるところ)周辺の家には、昔は屋根裏に船があったそうなのです。

そんな船が必要なくらい頻繁に洪水が起こっていたの?

でも、仮に洪水が頻繁に発生したとしても、昔の甲府なんか、土地などいくらでもあった筈なのに、なぜ船まで用意して住んでいたのでしょう?

ナイル川の様に、洪水によって土地が肥沃になり、コメの収穫が上がったから?

自然と共に生きる、なんて簡単な話では片付けられませんが、とにかく言えることは「人間は自然を抑えることはできない」これに尽きるのでしょう。







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2020年7月2日木曜日

200702 これからの住まい2

先日の続きです



前回のは家の中の話でしたが、リモートワークの真髄は「ネットさえ繋がっていれば、家を含めた会社ではない何処でも仕事ができる」という事です。

外国も含めて、ネットが繋がっている何処でも仕事ができるなら、個人や社会の意識が今までとは大きく変わってきます。



「僕は最近ズームで打合せをする事がある」とここでも書きましたが、例えばクライアントに図面を見て頂きながら説明する事に関しては、相対するよりも説明しやすい事に気が付きました。

自分のデスクトップの画面を共有していれば、拡大もCGを動かす事もできますし、何よりも良いのは同じ方向から見られる事です。

直接相対すると、ipadを使っても反対側から御説明しなければなりませんからね。



デッキ越しの木の見え方を検討 画面共有だと「もう少し奥から!」
とかの見え方も動かして簡単に見ていただく事ができます



山梨は、どちらかと言えばリモート先側ではあるのですが、このようなリモート打合せが進めば、僕もいずれは何処か他の場所に拠点を持ちたいものです。

海外ならイタリアのパレルモ、日本なら岐阜ですかね。

イタリアは流石に言葉の問題があるので、岐阜にしますか!

岐阜なら郡上八幡の辺りがいいですね、山梨からも車で4時間弱、そろそろ自動運転の車が出るでしょうからラクラク移動です。

岐阜も山梨と同じ木の国だし、木曽も近いし、木を使った建築をより深める助けになります。

朝早く起きて長良川で9時まで釣りしてから仕事する。

リモートワークのおかげで、このような素晴らしいライフスタイルを手に入れる事ができます!



なんか個人的な夢みたいになってしまいましたが、そんな日が来る可能性はあるかな〜?










2020年7月1日水曜日

200701 冬支度

イソップ童話のアリとバッタの話を持ち出すもなく、遊んでばかりいて冬支度を怠ると大変な事になります。

先日、近所のOさんから、「桃の木を伐った」という事でご連絡頂いたので、知り合いのMさんに軽トラを借り、頂きに行ってきました。

Oさんからは、数年前にも薪にする為の桃の木を頂いています。

よくよく聞くと、品種とか色々理由で、桃の木を植え替えるスパンはそれ程長くないようなのです。

おかげでOさんのように、「伐った枝(幹)をあげるよ」と声をかけて頂ける方が結構居ます。



桃の木の伐り枝(株?)は、もちろん薪ボイラーの燃料として使います。

僕の労力はかかりますが、暖房・給湯費を頂いているようなものですし、Oさんとしても畑が片付くので大助かりだ、と言われていました。

ウインウインですね、ありがたい事です。

軽トラで4往復し、だいたい2ヶ月分くらいの薪になりました。

実は、この冬の分はもう確保してあるので、頂いた薪は一年以上乾燥させ、来年以降の冬に使います。

以前ここにも書きましたが、転がしておくだけで薪の持つエネルギーを最大限発揮できる、乾燥させるって実は素晴らしい自然エネルギー利用なのです。



ところで、軽トラを借りる際、荷台にまだ荷物が載っていました。

スクラップになるような鉄クズです。

スクラップ工場に運ぶつもりで積んでいたそうなのですが、軽トラを借りるお礼もあるし、そもそも荷物が載っていては役に立たないので、近所なので僕が工場にその鉄クズを運ぶ事にしました。



スクラップ工場では、最初荷物ごと車の重量を計り、荷物を降ろした後また車ごと計量します。

そうやって、積んできた荷物の重量が分かります。

僕がびっくりしたのは、受付に行くと結構なお金をくれた事です。

僕も金属を買い取ってもらう事が出来ることは知っていましたが、これほど高値だとは思いもしませんでした。



そこで、ウチの事務所の裏庭にある、どうしていいか分からずに置いてある鉄類のことを思い出しました。

結構な長物で、トラックで産廃処理業者に持っていかねば、とずっと思いながらそのままだったヤツです。

「カクカクしかじか、こんな物があるんだけど?」とスクラップ工場の事務員さんに話したら、なんとそれも買い取ってくれるとの事。

素晴らしい!

早速事務所に戻り、それらの鉄類を積み込んで戻ってくると、これまた結構な高値になりました。

「お金を出さねば」と思っていたのが逆に売れたので、喜びはカウンター効果です。

これも、軽トラに載っていた鉄クズのおかげです。

思わぬところで思わぬ事があるものだと、軽トラ主のMさんに感謝し、お礼に焼酎を届けました。



Oさんの桃畑では、桃がいい感じに色づき始めています。

コロナの影響も少なく、沢山の方に美味しい桃が届くよう願っています。

薪確保に加えて思いがけない収入が加わり、だいぶ稼いでしまった1日でした。












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240419 新事業

前回からだいぶ間が空いてしまいました。 正月早々地震があって、今度は中東の雲行きが怪しくなって、そしてまだGW前だというのに、夏のような暑い日が出現しています。 先日、七尾まで足を延ばしてみましたが、大倒壊という感じの建物は少ないものの、まだ道路が結構うねっていたりして、地震の凄...