2021年11月29日月曜日

211129 冬支度

寒くなり、そろそろ、と思いながら忙しくて手が回らなかった冬支度が、やっと済みました。

煙突掃除とタイヤ交換です。

これでもう一安心、寒波でも雪でもドンと来い!て感じです。









季節感を感じる行事の少なくなった昨今ですが、昔のような冬支度は、なかなか風情があってよろしいと思います。

うちの事務所では、これから春まで、太陽熱と薪ボイラー利用で化石燃料をほとんど使わなります。

石油の高騰も気になりません。

反面この冬支度、ちょっとハードなので、「年を取ったらどうしよう?」なんて将来が少し不安にもなります。



もうすぐ12月です。

コロナにもまだまだ油断せず、みなさまもよい冬をお迎えください。




・ モーニングサロン

「山梨の理想の家のきまり23への招待」へのご参加
 (毎週土曜日7:00〜 参加費1000円/組(朝食付き)(ZOOM参加も可能です)

  はこちら 
 

・・ 建築に関するご相談なら何でもどうぞ(無料です)

  はこちら  



・・・ カタデザインのHP
    (※HPは現在リフォーム中の為閲覧できません。申し訳ありません。
                           Googleへ飛びます。)

  はこちら 


・・・・ YouTube(スモークサウナをつくる)

  はこちら





2021年11月28日日曜日

211128 和室

「タタミとお風呂は日本人の心ではない!」

このブログで何回も書いています。ふたつとも最近の事だという意味なのですが、好きなら良いのだと思っています。



ダンボールとかを片付けると掘りゴタツがあります



竣工間近のこの家には、タタミ(まだ入っていません)とヒノキ縁甲板の板間、真壁と塗り壁、障子、そして神棚のある和室があります。

エアコンもついてますし、今風の和室です。

現在の日本は、何から何まで「これがスタンダードだ」というものが無い、混沌とした時代です。

そもそも、スタンダードなんてもう意味がないのかもしれません。

でも、このスタイルはやっぱりいいですね。



今の若い人が建てる家で「カリフォルニアスタイル」「アウトドアスタイル」とか流行ってます。

もちろん、どんなスタイルでも自分が好きなら良いと思います。



今の日本は、どんなスタイルの家でも選ぶことができる幸せな時代です。

それなら、こんな和室のある家が好きな人が居てもいいような気がしますが、どうなんでしょうか?

全部ひっくるめて、年間住宅着工数は80万以上だそうですが、その中で100軒くらいあるのかな?

和室、良いと思いますよ。



・ モーニングサロン

「山梨の理想の家のきまり23への招待」へのご参加
 (毎週土曜日7:00〜 参加費1000円/組(朝食付き)(ZOOM参加も可能です)

  はこちら 
 

・・ 建築に関するご相談なら何でもどうぞ(無料です)

  はこちら  



・・・ カタデザインのHP
    (※HPは現在リフォーム中の為閲覧できません。申し訳ありません。
                           Googleへ飛びます。)

  はこちら 


・・・・ YouTube(スモークサウナをつくる)

  はこちら



2021年11月21日日曜日

211121 富士山

 富士山。

常に富士山が見える甲府盆地に住んでいる僕としては、あまりにも日常になってしまっていて、富士山のありがたみを感じる事はありません。

ただ、客観的に見れば、山梨県は全国でもトップレベルの山環境地帯です。

富士山に南アルプスの山々、そして八ヶ岳。そのほかにもあちらこちらが山で、多い分だけ当然良い山の風景に出会う確率も高い訳です。


山トップレベル地帯に住んでいる為に、目の肥えている僕のメガネにかなう山環境は、県外にもあまり存在しません。

桜島に行った時は「これ?小ちゃ!」なんて思ってしまいました。(不謹慎ですね。すみません。でも噴火すればすごいのでしょうけれど。それも困るか!?)


県外で僕が認めるのは、木曽の深い山並とか、海がらみですが富山湾越しの立山連峰、このふたつでしょうかね?

これは目の肥えた僕が言うのですから間違いありません。

なんて偉そうに書いていますが、逆に海に関してはシロートなので、どこの海を見ても感動します。


話を戻すと、木曽よりも、立山連峰よりも、とにかくナンバーワンの山環境は、慣れてしまっていると言いながらも、やっぱり富士山です。

それも、麓から見る雄大なそのお姿。

甲府盆地から御坂峠を越えて行くと、バーンといきなり正面に現れます。

「竜馬がゆく」にもそんなくだりがありましたが、毎日見ている僕でも、直近での富士山には毎回感動するのだから、生まれて初めて富士山を直近で見る人は、それは感動するに違いないと思います。


今までの経験では、海外を含めても富士山が一番です。

ネパールでのヒマラヤも、グランドキャニオンも見ましたが、直近での富士山の感動にはかないませんでした。

あとはどうだろ?チベットの奥地とか、グランドティートンとかだったら富士山を超えるのかな?

行ってみたいですね。


まあとにかく、世界でもトップレベルの地域に住んでいる私としては、今後も山環境に感謝し、玄人として厳しい目を持ってゆきたいと思うわけです。



これは西側からです




・ モーニングサロン

「山梨の理想の家のきまり23への招待」へのご参加
 (毎週土曜日7:00〜 参加費1000円/組(朝食付き)(ZOOM参加も可能です)

  はこちら 
 

・・ 建築に関するご相談なら何でもどうぞ(無料です)

  はこちら  



・・・ カタデザインのHP
    (※HPは現在リフォーム中の為閲覧できません。申し訳ありません。
                           Googleへ飛びます。)

  はこちら 


・・・・ YouTube(スモークサウナをつくる)

  はこちら



2021年11月18日木曜日

211118 豊かな生活2


このところいよいよ寒くなってきたので、日々「キャンプに行きたい!」と思いながら追い込み頑張っております。

頑張れ自分!って感じです。

さて前回の続きです。



応急危険度判定の訓練は無事済みましたが、僕は対象となっていた木造平屋住宅が気になって仕方ありません。

他のチームの調査を待っている間、内部をジックリ見てみました。




開口部上部にはちゃんと軒が出ています



昭和30年代に建てられたと思われるこの家は、瓦葺き、壁は土壁で軒まで板張り、建具は木製、6帖二間に廊下を兼ねた3帖の台所、風呂はありません。

キッチンシンクは既製品が置いてありましたが、当時は多分タイル張りかなんかだったのでしょう。

通気の為の妻飾りなんて、左右で少し形が違います。いいですね〜。

既製品をほとんど使っていない、手作りの家。

さすがに断熱性はなんとかしますが、こんな家に住みたいと思えるような家です。

場所も、南に向かってなだらかに開けた、気の流れも良さそうな地区に建っていることもあって、僕はこの古い家が気に入ってしまいました。



スマホも無く、お父さんは夕方帰ってきて一緒にご飯を食べて、一緒にテレビを見て、ふすまを隔てた隣の部屋でお兄ちゃんが勉強している時はテレビの音量を小さくして、夜は4人で川の字になって眠る。

銭湯なので、「家に風呂があればいいのにね〜」なんて言っているのでしょう。

昭和30年代にタイムスリップして、まだ小さかった頃の子供と、家族4人で暮らしたいと思えるような家です。

いや僕がまだ子供なのかもしれません。



最近色々と変な犯罪のニュースを耳にしますが、こんな暮らしをしていれば、そんな事は起きないでしょう。

家族と繋がってるいる家は、やはり大切です。

応急危険度判定訓練のおかげで、ちょっといい気分になり、理想の家を考えるいいヒントをもらえました。

頑張れ自分!って感じです。




・ モーニングサロン

「山梨の理想の家のきまり23への招待」へのご参加
 (毎週土曜日7:00〜 参加費1000円/組(朝食付き)(ZOOM参加も可能です)

  はこちら 
 

・・ 建築に関するご相談なら何でもどうぞ(無料です)

  はこちら  



・・・ カタデザインのHP
    (※HPは現在リフォーム中の為閲覧できません。申し訳ありません。
                           Googleへ飛びます。)

  はこちら 


・・・・ YouTube(スモークサウナをつくる)

  はこちら












2021年11月15日月曜日

211115 豊かな生活

 日曜日は防災の日(コロナの為の振り替え?)だったようで、僕は地区の建築士会で応急危険度判定訓練に参加してきました。

メイン会場となった山梨市役所には、警察、消防や自衛隊の方も集まり、本番さながらの本格的な救出訓練なども行われており、我々はその中の応急危険度判定チームとして訓練に参加する、という趣旨だったようです。


自衛隊による本格的な救出訓練


応急危険度判定というのは、震災後被災した建築物を調査し、継続使用可能(緑)、注意(黄)、危険(赤)を判定し、それぞれの色の貼り紙をするものです。

ここ数年TVなどで見聞きしたりして、もう結構メジャーになってきていますよね。

新潟中越地震の現場に行った時貼ってありましたが、もうこの仕組みができて20年以上経つのでしょう。

僕は建築士ですが、実はこの訓練に参加するのは初めてでした。


まず会場で、調査の進め方のビデオを見ます。

木造の調査はいつもやっているのでお手のものです、しかしS造やRC造なども少ないですが存在するので、木造以外のポイントも確認しました。


その後、メイン会場から場所を変え、木造平屋でもう空き家となっている市営住宅をチームに分かれて調査し判定します。

現場に着く前僕は、「訓練用に少し壊してあるのかな?」などと思ったのですが、そんな事はなく普通の古い建物でした。

よくよく考えれば、壊れていれば、調査するまでもなく一発レッドですよね。


2名人組のチームで、チェックポイントを確認しながらシートに沿って判定し、張り紙をしました。

僕のチームの担当した物件はグリーン判定でした。


注意点として言われたのは、「この応急危険度判定は危険かどうか判断する為のだけのもので、罹災証明や保険調査などとはリンクしない」という事です。

震災後初期の段階で、これ以上の被害を増やさないようにする為が目的なのでしょう。


次回に続きます。





・ モーニングサロン

「山梨の理想の家のきまり23への招待」へのご参加
 (毎週土曜日7:00〜 参加費1000円/組(朝食付き)(ZOOM参加も可能です)

  はこちら 
 

・・ 建築に関するご相談なら何でもどうぞ(無料です)

  はこちら  



・・・ カタデザインのHP
    (※HPは現在リフォーム中の為閲覧できません。申し訳ありません。
                           Googleへ飛びます。)

  はこちら 


・・・・ YouTube(スモークサウナをつくる)

  はこちら






2021年11月13日土曜日

211113 ゴーストバスターズ


現在、改修工事の設計をしています。

一部解体しなければならない既存部分にケイカルバン(珪酸カルシウム板)が使ってあるのですが、昔のケイカルバンにはアスベストが入っていた時期があるので、サンプルを取ってアスベストが混入されているか調べなければなりません。



先日、解体業者と共にサンプル採取に行ってきました。




採取したカケラ



採取した検体を、検査センターで分析してもらいます。

混入されていれば、解体時にそれなりの養生をしなければならず、その費用が掛かり、混入されているか、そうでないかでは解体コストがだいぶ違ってきます。



近年アスベストは、様々な建築素材に混入されている事が明らかに(と言うより作った人は知っているので、発表されたでしょう)なりました。

現在建っている建築物には、結構な割合でアスベストが混入された建材が使用されているらしいのです。

プラスチック、核エネルギーなどにも言えますが、いい顔してるけれど実は悪魔だった、そしてその悪魔に魂を売った、というのは童話の世界から変わらないのかもしれません。



最近、アスベスト訴訟で原告が勝訴したニュースを目にしましたが、昔は夢の素材だったアスベストに発ガン性がある事が判り、今その後遺症で苦しむ方が居ます。

アスベストの恐ろしく複雑な問題は、発症まで時間が長い事です。

今まで、そうと知らずに病に苦しんで亡くなってしまった方も多いと思います。

今苦しんでいる方、これからそうなってしまうかもしれない方に対しても、国の対応はどうなってゆくのか?

そして、まだまだ建築素材として存在している悪魔を、どうやって退治してゆくのでしょうか?



とにかく、これ以上悪魔を作り出さないために、我々一人一人がよく考えて行動しなければならないと思うばかりです。




・ モーニングサロン

「山梨の理想の家のきまり23への招待」へのご参加
 (毎週土曜日7:00〜 参加費1000円/組(朝食付き)(ZOOM参加も可能です)

  はこちら 
 

・・ 建築に関するご相談なら何でもどうぞ(無料です)

  はこちら  



・・・ カタデザインのHP
    (※HPは現在リフォーム中の為閲覧できません。申し訳ありません。
                           Googleへ飛びます。)

  はこちら 


・・・・ YouTube(スモークサウナをつくる)

  はこちら









 

2021年11月11日木曜日

211111 産みの苦しみ

設計事務所の仕事の1つに積算があります。

最終的には、工事をする施工会社が見積もりをして工事契約となるのですが、工事費が建主の要望に合っている設計でないと意味がないので(と言うかコレはかなり大切)、設計をしながら工事費の積算をします。

使用材料の数量と単価を確認し、エクセルでまとめる地道な作動です。






でもデーターがだんだん蓄積してくるし、一般的に事務所の仕様はあまり変わらないので、慣れてくればそれほど大した作業ではありませんが、数量を拾う作業だけはコツコツとしなければなりません。

最近はCADで描いた図面上で事で、その面クリックすれば、例えば東立面壁の面積なんて一発で出てくるので、昔に比べてだいぶ楽になりました。

しかし最近、それがさらに自動で集計される様になってきたのです。


以前書きましたが、PC上で3Dで建物のモデルを作ってから図面化するので、例えば先ほどの外壁の面積などに独自の属性を持たせ、それを一発で集計するのです。

コレをすれば設計と同時に積算ができ、それぞれを別々にするよりもはるかに効率も良いし、特に変更や減額の検討などの際の効果は絶大です。

素晴らしい......でも、その設定が難しいのです。

今その様なスタイルに移行しようと、からかっているのですが、データーは重くなってPCの動きは悪くなるし、マニュアルを見てもどうしても上手くいかず、2時間色々やってみてできなかった、なんて事はしょっちゅうありました。


先日、知人のNさんにそんな苦しみを話したのですが、「そんな事はマニュアルを見るだけではできないから、人に教えてもらわないとダメだよ」とアドバイスを頂きました。

僕は今まで、CADやその他のパソコン操作全てをマニュアルだけで覚えてきたので、今回も当然できると思っていたのですが、よくよく考えるとさすがに無理な話です。

早速、質問もできる講習を申し込んでみました。

すると、コレがよく分かるし、先ほど書いた、僕が2時間かけてできなかった問題なんかも一発で解決です。

「なんでもっと早くしなかったのか!」そう思いつつ、アドバイスをくれたNさんに感謝です。

でも、それでもなかなか大変で、全面的にその様なスタイルに移行するまでにはもう少し時間がかかるのですが、だんだんと出来る事を増やし、今お話をいただいている物件は完全移行できるようにしたいと思います。


設計なんて聞こえは良いけれど、なかなかブラックな仕事だと思います。

まあ、自分で自分を黒くしている節もあるのだから、仕方ないのですがね。

とにかくこの体制を確立し、少しでもより良いものができる方に力を向けられるように頑張ります。




・ モーニングサロン

「山梨の理想の家のきまり23への招待」へのご参加
 (毎週土曜日7:00〜 参加費1000円/組(朝食付き)(ZOOM参加も可能です)

  はこちら 
 

・・ 建築に関するご相談なら何でもどうぞ(無料です)

  はこちら  



・・・ カタデザインのHP
    (※HPは現在リフォーム中の為閲覧できません。申し訳ありません。
                           Googleへ飛びます。)

  はこちら 


・・・・ YouTube(スモークサウナをつくる)

  はこちら


231219 気になること

たまに書いている「気になるシリーズ」です。 前からも書いていますが、僕は、建築の設計者として一番(と言うか人として)大切な事は、想像力だと思っています。 若い頃、師匠から「なぜこうなっているのか?、そして自分ならどうするか?常に考えろ!」と言われました。 そのおかげで、建築のみな...