現在、改修工事の設計をしています。
一部解体しなければならない既存部分にケイカルバン(珪酸カルシウム板)が使ってあるのですが、昔のケイカルバンにはアスベストが入っていた時期があるので、サンプルを取ってアスベストが混入されているか調べなければなりません。
先日、解体業者と共にサンプル採取に行ってきました。
採取した検体を、検査センターで分析してもらいます。
混入されていれば、解体時にそれなりの養生をしなければならず、その費用が掛かり、混入されているか、そうでないかでは解体コストがだいぶ違ってきます。
近年アスベストは、様々な建築素材に混入されている事が明らかに(と言うより作った人は知っているので、発表されたでしょう)なりました。
現在建っている建築物には、結構な割合でアスベストが混入された建材が使用されているらしいのです。
プラスチック、核エネルギーなどにも言えますが、いい顔してるけれど実は悪魔だった、そしてその悪魔に魂を売った、というのは童話の世界から変わらないのかもしれません。
最近、アスベスト訴訟で原告が勝訴したニュースを目にしましたが、昔は夢の素材だったアスベストに発ガン性がある事が判り、今その後遺症で苦しむ方が居ます。
アスベストの恐ろしく複雑な問題は、発症まで時間が長い事です。
今まで、そうと知らずに病に苦しんで亡くなってしまった方も多いと思います。
今苦しんでいる方、これからそうなってしまうかもしれない方に対しても、国の対応はどうなってゆくのか?
そして、まだまだ建築素材として存在している悪魔を、どうやって退治してゆくのでしょうか?
とにかく、これ以上悪魔を作り出さないために、我々一人一人がよく考えて行動しなければならないと思うばかりです。
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