2019年7月30日火曜日

190730 閲覧注意

と書くと、つい怖いもの見たさで見てしまうのですが、画像は無しです。安心してください。




僕は、恐ろしい虫が3種類います。



まず蜂です。

蜂の恐さは説明する必要も無いと思いますが、僕は一度スズメバチに刺されたことがあります。

例のアナキフィラシーショックが恐くて、蜂には結構ビビってます。



次に南京虫。

これは昔、インドとパリ(いずれも安宿)でやられました。

近年日本でも話題に出るようになりましたが、このシャレにならないくらいの恐ろしさ(痒さ)は、刺されてみないと解らないと思います。



そして最後は毒蛾。

なんか、痛いとか痒いとか、嫌な話題ですみません。



庭仕事をする人は知っていると思いますが、椿の木にはチャ毒蛾がよく着きます。

事務所の庭木を植える際、チャ毒蛾が付くリスクがあるので止めようかと思ったのですが、やっぱり好きなので椿を植えました。

それくらいチャ毒蛾は恐ろしいのです。

何が恐ろしいかと言うと、成虫にも卵にも幼虫にもトゲがあって、刺されると非常に痒いのです。

それが半端ない(らしい)のです。幸い、僕はまだ刺されたことはありません。



そんなわけですから、僕はいつも椿の木にチャ毒蛾が居ないか注意して見ているのですが、このところ椿では無い建物の壁などに蛾を多く見るような気がしていました。

特に気にもしていなかったのですが、ある時、そのよく見る蛾が巣を作っているのを発見したのです。

それがチャ毒蛾の巣のように、例えて言うと茶色いアスベストの繊維のようになっているのです。

嫌な予感がしたので、その蛾の種類を調べていたら、地元甲州市のHPでこんなものを見つけました。

チャ毒蛾と同じ毒蛾で、今年は大量発生しているそうなのです。

どうりでよく見かけたわけです。



上のリンクをクリックしても画像は出てきません。(その中のリンクをクリックすると画像が出てきますよ 怖っ!)

とにかく、茶色がかったグレーの体長3センチくらいの恐ろしい蛾が、今年は大量発生しています。見かけたら注意してください。





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2019年7月29日月曜日

190729 松ヤニ

木造の住宅の建材として、一般的に使う木材は、ヒノキ、杉、米松です。

僕は杉が好きなのですが、強度とか値段とか諸事情がありますので「オール杉の家」にはこだわっていません。



ところで最近、事務所のスペースを変え、作業デスクを柱材とシナ合板で造りました。

自分で造る場合、一番重要なのはキチンと材料をカットする事です。それができてさえいれば、電動ドライバーでビス留めするだけなので大して難しくはないのです。

しかし、その「キチンとカット」が一般の人はできません。だからハードルが上がってしまうのです。

しかし僕の場合は、知り合いのプロに頼めます。

既製のサイズを、無駄が出ず、かつ作業しやすいように計画して加工してもらい、自分でビスで組み立てました。



人に見せるわけではないので機能優先で、ビスも隠しません。って見せてるし!



満足のいく出来で、仕事もはかどっていたのですが、ある時デスク下の床がベトベトしている事に気がつきました。

「もしや?!」と思ってみてみると、案の定、デスクの脚に使った米松から松ヤニが床に垂れています。



かなり粘性は高いのがお判り頂けると思います



米松を現しで使うときは、松ヤニに注意しなければなりません。

ヤニ壺と言って、節のように黒くなっている部分から、ある時突然ヤニが出てくるのです。


ヤニ壺



そして、出始めたら出きってしまうまで止まりません。

今まで何度も松ヤニには泣かされたことがあります。しかし、出てしまったものは仕方ありません。

松ヤニはベトベトして汚れるので嫌なのですが、僕は個人的にその匂いがかなり好きです。

汚れてしまった床を拭いて、ヤニ壺に紙でカバーをし、出てくるヤニが床に垂れないようにしました。





 

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2019年7月28日日曜日

190728 久しぶりに

近くを通ったので、久々というか20年以上ぶりに、以前手がけた木造建築を訪ねてみました。

設計事務所時代に担当した、僕が初めて設計した木造建築、地域の公民館です。

確か登り梁を使っていたはずです。








当時まだ新人時代、本で読んだり先輩に聞いたりしながら設計したような気がするのですが、実は当時の事はあまり覚えていません。

木造がしたいと思っていたのか、まだそんな考えに至っていなかったのか、どうだったかな?

ただこのブログを書いていくと、設計や現場でのいくつかのシーンが頭の中に思い出されてきました。

多分、ここを訪ねてブログを書かなければ一生出てこなかった記憶だと思います。

脳というのは不思議です。



建物は、メンテもしながらキレイに使って頂いている様子なのでホッと一安心。

地区のみなさま、ありがとうございます。




 

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2019年7月27日土曜日

190727 ライバル

気がつけば、もう学校は夏休みです。

お母さん方はいろいろ大変かも知れませんが、子供にとっては楽しい夏休み。いやいや、プールだの夏期講習だのと、最近の小学生は結構大変なのかもしれません。



息子のワタル(小6)に、「自転車のパンクを直してほしい」と言われました。

特に「何処でどうした」ということではないけれども、タイヤの空気が抜けてしまうそうなのです。

僕は子供の頃、自転車を見よう見まねで全部バラバラにし、再度組み立て塗装もしなおして乗っていましたので、パンク修理などはチョロいものです。

開けてみたら原因はパンクではなかったのですが、修理し、日頃はあまり気にする機会もないので、他の部分の調整もしました。




仕上げに空気を入れて


直しながら、「お父さんが小6の頃は.....」と、パンク修理もできない息子に上から目線で話しをしたのですが、修理が終わってよくよく考えてみると、自転車をバラバラにしたのは中1の時の事でした。

男の子は、中学生から高校生にかけて飛躍的に成長します。彼も、あと1年経てばパンク修理くらいできるようになるかも知れません。「小6男子には無限の可能性があるんだよな〜」と少し感傷的になってしまいました。

しかしそれと同時に、「俺だってまだまだ負けないぜ!」と、小6男子に対抗心を燃やしています。




 

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2019年7月25日木曜日

190726 山梨の理想の家のきまり22

復旧したHPを見たら、山梨の理想の家のきまり23が完成していませんでした。

どこかで書いているのですが、ちゃんとまとめます。




きまり22は「木の香りがする家」です。


ただ、前置きが付きます。


「ずっと」です。



木の良い香りは、木の中にある科学物質が気化して出てきたものです。


一般的な建築物は「骨と皮」で構成されているのですが、そのうちの皮だけに木を使っているのでは、良い香りのする科学物質の全体量はたかが
が知れています。

皮だけ木の家は、新築当初は「良い木の香り」がします。しかし、一年も経てばどうでしょうか?


ですから、「ずっと木の香りがする」ためには皮だけではダメなのです。


だから骨も木を使って、できるだけ木の特性(この場合は良い香り)を活かしきるような使い方をしたいと思うのです。





こんなに木を使っているのに、隠してしまってはもったいない!


「木の特性」には、香り以外にも「手触り」とかありますので全くダメだとは思いません。だから、プラスチックの内装などと比べたら遥かに良いとは思います。


しかし、大きな特性である「香り」を活かしきらないのはモッタイナイ事だと思うのです。



あと、木の香りには「燃えた木の匂い」も含まれます。


これは誤解されそうですが、最近のブログを読んでもらえれば感じて頂けると思います。






 

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190725 ホームページ復旧しました

カタデザイン のホームページが復旧しました。

katadesign.org

皆様にはご迷惑をおかけいたしました。

また、ご心配やアドバイス頂いたみなさま、どうもありがとうございました。



メールアドレス 

ishihara@katadesign.org

も復旧しました。




 
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2019年7月23日火曜日

190723 サウナのこと2

僕とサウナの出会いは、学生時代に通っていたジムが始まりです。

「風呂がわり」にほぼ毎日通っていたのですが、クロールで長く泳ぐのがだんだん楽しくなり、1回少なくとも1.5キロ、多い時には3キロ位泳いでいました。

プールから上がると、サウナに入って体を温め、水風呂に入って出る、というのがほぼ毎日の日課であったのですが、ある日、サウナの中で一緒になった人に声をかけられました。

毎日ジムに来る人はだいたい決まっているので、顔は見た事があります。長く泳ぐコツなど話してゆくうちに、その方は設計事務所を主宰しているということで、僕も建築の学生だと話したら、「一度遊びにおいでよ」という事になりました。

その出会いがきっかけで、卒業までの3年程、ボスの事務所に出入りさせてもらいました。その影響で建築設計の仕事に就くことを決意するのですが、もしジムにサウナが無くボスとの出会いが無かったら、建築設計の仕事には就いていなかったかも知れません。

そんな意味で、サウナは僕のターニングポイントとなった出会いの場所なのです。

そして今でも、ジムで泳ぎ、サウナに入って水風呂という生活は続いています。サウナは僕にとってラッキープレイスなのです。



卒業して、地元の設計事務所に就職した僕は、ジムやサウナどころではなく毎日夜遅く仕事をしていました。

激務の中にでも、仲間や先輩との楽しい思い出はたくさんあるのですが、その中でやはりサウナの思い出もあります。



所長は親分肌の方で、僕らスタッフをよく自宅に招待してくれました。

所長宅には立派な浴室があり、サウナと水風呂があったのです。建築家の自邸らしく、水風呂のヘリはあのサボア邸の浴槽の形をしていました。




これは本物のサボア邸



みんなんでサウナに入った後で、ビールとご馳走を頂きながら話をした楽しい思い出は、つい昨日のように思い出されます。



ここで僕自己紹介がてら、その後どのようにサウナに至っているのか書こうと思います。



設計事務所勤務を経て、僕は地元の工務店に転職しました。

山梨県には木造の国宝建築物が2つあるのですが、僕の住んでいる峡東地区に両方あるのです。

建築設計といってもいろいろありますが、「この様な木造文化の残る場所で建築をするなら木造を極めたい」と思ったのがその理由です。



転職先の工務店では、主に古民家に関する仕事をさせてもらいました。クライアントとの打合せから、設計、予算や現場管理まで、穴掘りや鉄筋組立もした事があります。

当時、「古民家再生の仕事をしている」と人に話すと、「和風だね」と言われます。

でも知っている人なら分かると思うのですが、民家が和風というのは適当ではありません。では何なのか?と考え、本などもいろいろ読んだのですが、ある時、梅原猛先生の「森の思想が人類を救う」という書籍に出会いました。その本を読んで民家は縄文だという結論に達したのです。



その3に続きます





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2019年7月18日木曜日

190718 模型作り 

数年前から、夜になると新聞などが読みにくくなってきたような気がしていたのですが、このところ、いよいよ気になってきました。

40過ぎれば、気がつかなくても老眼が進んでくるそうなのですから、まあ仕方のないことだと思います。

体育会系建築士を自称する僕としては、「見えにくくても頑張って見るようにする」とか「雲を見る」とかして、「眼の筋肉を鍛えれば老眼の進行を遅らせることができる」と信じて悪あがきをしてきましたが、先日ついに老眼鏡を買ってしまいました。

しかし、買ったら買ったで、どこに置いたか忘れてしまい、かけようと思う時には無い事が多く、さまざまな部分での老化現象を思い知らされています。



設計の仕事をするのに、最近は昔ほど老眼を気にする必要がなくなりました。

ドラフターで図面を描いていた頃は大変だったと思いますが、今は図面でも書類でも、モニターの表示倍率を大きくすればよいだけなので、本当に助かります。

あとは、僕らの仕事といえば「模型作り」なのですが、こちらの方は数年前から1/50の大きな模型を作っているので、全く不便はありません。



先日も夜遅くまで模型を作っていました。




全長60㎝ 夜までに作り終えるように段取る方が大切なのでは?と相棒には言われます



昔は、模型を作っていれば時間を忘れ、朝まで眠くならなかったのですが、今回は目がショボショボしてきたので少し寝てしまいました。



色々な事で老化を感じる今日この頃です。

しかし、体育会系建築士としては「頑張って鍛えれば老化の進行を遅らせる事ができる」とまだまだ信じていますので、「次は朝まで頑張ろう」と、さらなる悪あがきを決意するのです。





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2019年7月14日日曜日

190714 サウナのこと1

私事なのですが、6月末に足を怪我してしまいました。 

手術して10日ほど入院し、先日退院したのですが、相手(お客様)が居る事なので、不自由ながらもギブスで松葉杖をつきつき仕事しています。   

皆さんにお会いして「実は斯く斯く....でこんなになってしまいました」と説明するのですが、お会いする皆さんをあまりビックリさせては申し訳ないので、ここで発表?させて頂きます。   



入院中は、読み物をしている事が多かったのですが、さすがに新聞も本も隅々まで読んでしまうと、活字疲れしてしまいます。 

当然、一番少ないギガで契約しているスマホは、ゴルフ動画の見過ぎでとっくに速度規制がかかってしまっています。 

「なんとかしなければいけない!そうだブログを書こう!」と思ったのが入院3日目。 それ以降は、読書の間にブログを書き溜めていました。   

「サウナのことを」と思って書き始めたのですが、思いがけない長文になってしまい、まだ完結していません。

しかし、今まで断片的に考えていた事が繋がって思わぬ発見があったりと、自分では良い感じで頭の整理ができている(現在進行形)と思っています。 

やはり、よく言われるように「インプットだけではなくアウトプットしなければいけない!」ということですね。 

そんなわけで、書き溜めた「サウナのこと」についてアップしていこうと思います。「非常に奥深いサウナの世界」に興味がある方は、是非耳(目)をお傾けください。



怪我をする数ヶ月前、僕はフィンランドを旅してきました。 



森と湖の国



実は最近、庭にスモークサウナを造りたくて、いろいろ検討しているのですが、やはり本場を体験しなければ話にならないという事で、なんとか都合をつけ実際のスモークサウナに入りに行ったのです。 せっかくですから、ついでに、よくテレビで見かけるように、「凍った湖にドボン!」ってのもやりたいものです。 

残念ながら、湖はもう凍ってはいなかったのですが、本物のスモークサウナと湖体験をすることができました。

一番の感想ですが、よく言われているような「本場フィンランドのサウナは熱くない!」というのはウソです。

そして、戻ってきてからは「郷愁」、「あの場所に戻りたい」とでも言いましょうか、そんな思いが日に日に強くなっていきます。 



続きはその2へ


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240419 新事業

前回からだいぶ間が空いてしまいました。 正月早々地震があって、今度は中東の雲行きが怪しくなって、そしてまだGW前だというのに、夏のような暑い日が出現しています。 先日、七尾まで足を延ばしてみましたが、大倒壊という感じの建物は少ないものの、まだ道路が結構うねっていたりして、地震の凄...