2019年7月23日火曜日

190723 サウナのこと2

僕とサウナの出会いは、学生時代に通っていたジムが始まりです。

「風呂がわり」にほぼ毎日通っていたのですが、クロールで長く泳ぐのがだんだん楽しくなり、1回少なくとも1.5キロ、多い時には3キロ位泳いでいました。

プールから上がると、サウナに入って体を温め、水風呂に入って出る、というのがほぼ毎日の日課であったのですが、ある日、サウナの中で一緒になった人に声をかけられました。

毎日ジムに来る人はだいたい決まっているので、顔は見た事があります。長く泳ぐコツなど話してゆくうちに、その方は設計事務所を主宰しているということで、僕も建築の学生だと話したら、「一度遊びにおいでよ」という事になりました。

その出会いがきっかけで、卒業までの3年程、ボスの事務所に出入りさせてもらいました。その影響で建築設計の仕事に就くことを決意するのですが、もしジムにサウナが無くボスとの出会いが無かったら、建築設計の仕事には就いていなかったかも知れません。

そんな意味で、サウナは僕のターニングポイントとなった出会いの場所なのです。

そして今でも、ジムで泳ぎ、サウナに入って水風呂という生活は続いています。サウナは僕にとってラッキープレイスなのです。



卒業して、地元の設計事務所に就職した僕は、ジムやサウナどころではなく毎日夜遅く仕事をしていました。

激務の中にでも、仲間や先輩との楽しい思い出はたくさんあるのですが、その中でやはりサウナの思い出もあります。



所長は親分肌の方で、僕らスタッフをよく自宅に招待してくれました。

所長宅には立派な浴室があり、サウナと水風呂があったのです。建築家の自邸らしく、水風呂のヘリはあのサボア邸の浴槽の形をしていました。




これは本物のサボア邸



みんなんでサウナに入った後で、ビールとご馳走を頂きながら話をした楽しい思い出は、つい昨日のように思い出されます。



ここで僕自己紹介がてら、その後どのようにサウナに至っているのか書こうと思います。



設計事務所勤務を経て、僕は地元の工務店に転職しました。

山梨県には木造の国宝建築物が2つあるのですが、僕の住んでいる峡東地区に両方あるのです。

建築設計といってもいろいろありますが、「この様な木造文化の残る場所で建築をするなら木造を極めたい」と思ったのがその理由です。



転職先の工務店では、主に古民家に関する仕事をさせてもらいました。クライアントとの打合せから、設計、予算や現場管理まで、穴掘りや鉄筋組立もした事があります。

当時、「古民家再生の仕事をしている」と人に話すと、「和風だね」と言われます。

でも知っている人なら分かると思うのですが、民家が和風というのは適当ではありません。では何なのか?と考え、本などもいろいろ読んだのですが、ある時、梅原猛先生の「森の思想が人類を救う」という書籍に出会いました。その本を読んで民家は縄文だという結論に達したのです。



その3に続きます





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