先日、東京に行ったついでに、新国立美術館で開催中のリビング・モダニティー 住まいの実験室展を覗いてきました。
世界の名建築(住宅)のリビングデザインがテーマで、模型あり写真あり動画ありと、なかなか見応えのある展覧会でした。
写真とか模型は、展覧会にはよくあるのですが、今回の展示で凄かったのは実際のスケール模型が結構作られていた事です。
入るなり、意味ありげな窓のような開口があります。
なんだこれは?窓かな?
そんな事を考えながら中に入ると、最初の展示はコルビュジェの母の家でした。
僕は実際に母の家を訪ねているので、ああこれは母の家の窓か!とピンときました。
庭のテーブルの実寸模型もあります。
実際はこの窓の外側はレマン湖で、水面が広がっているのですが、今回はあの有名なスカイハウスの模型が見えました。
そこまで考えてレイアウトしてるんだろうか?
全部の展示の実際のスケール模型が展示されている訳ではありませんでしたが、その中で僕が一番感激したのは、ルイスカーンのフィッシャー邸の開口部です。
デカい!こんなにデカかったんだ!
今まで写真だけで見ていたので、実際のモデルを見て今までの認識の違いに驚いてしまいました。
一応プロなので、図面から大体の空間イメージは把握できるつもりなのですが、やはり実物を体感する事には敵いません。
そんな思いを汲み取っているのでしょうか、幾つもの実寸模型はなかなか良かったです。
最近は、設計する物件も、CGなどで実感スケールを把握しながらプランしているのですが、やはり実際中に入って体感する空間とは少し違うような気がします。
僕のCGテクニックが未熟な事もありますがね。
6月まで開催しているようですので、興味のある方はぜひ訪ね、フィッシャー邸の開口部のデカさに衝撃を受けてください。