2021年9月20日月曜日

210920 階段

 前回のミニマニストは、ミニマルから来ているそうなので、リ、ミニマリストが正しい?表記です。訂正します。


ところで、現在進んでいる現場に階段が付きました。






階段は毎日使うものだし、歳をとってからの事故のリスクを減らす意味も考え、僕は、階段には細心の注意を払って設計します。

登りやすい階段にするのです。

階段の登りやすさは、蹴上と踏み面、そして幅で決まるのですが、よく言われる登りやすい階段の公式があります。

蹴上×2+踏み面=60㎝。

登りやすい階段にするためには、平面的にもスペースを必要とするので、登りやすい階段にする事でプランが成り立たなくなってしまう場合があります。

だから細心の注意を払うのはプランニングの段階、平面的に登りやすい階段の為にスペースを確保しておくのです。

この段階で階段の....... なんか紛らわしいですが、まあ大体どんなプランにも3尺角位の無駄なスペースがあるもので、そこをうまく階段スペースとして利用します。


今回の階段は、最初の数段はリビングから見え、広い踊り場があって、踊り場にあるデスクの天板は階段の段数と合わせ、当然デスクは使いやすい高さにしなければいけませんでした。

階高と蹴上、踏み面、段数そしてスタート位置など結構検討したのですが、今回の設計で一番苦労したのは階段だと言っても過言ではありません。

できた階段は地味に据わってはいますが、思い通り快心の出来です。

「階段というものはこういうものだ」と思って育ったこの家のお子さんが、将来友達の家に行って初めて「自分の家の階段の登りやすい」と意識してもらえれば、設計者冥利に尽きるというものです。





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2021年9月19日日曜日

210919 ミニマニスト

最近ミニマニストが流行っていますよね。

流行るという事は、多くの人がモノのある生活にもう飽き飽きしているという事でしょうか?

僕の場合は、仕事のモノのがあるので一概には言えないのですが、自分の気に入った良いものだけに囲まれて暮らしたいと思っています。

しかし、そう簡単にはいきません。

例えば服なんか「一年間全く袖を通さなかったものは要らないものだ」なんて言われますが.....

思い切って他人に断捨離を任せないとダメなのかもしれませんね。 


さすがに最近は必要なモノ以外は買わなりましたが、しかし、たまにやってしまいます。






先日某所で見かけた、作家さんが作った真鍮の作品。

見た途端、こんな感じで以前から打合せテーブルに置いてあるクスノキの黄色い実と一緒に置けば良い感じかな?なんてイメージが湧き、つい手が伸びてしまいました。

よくよく聞いたらコレは栓抜きだそうです。並べて置いたらイメージ通りでした。

しっかりしていて、栓抜きとしても使いやすく、形態と機能が合わさったとても良いものだと思います。

ミニマニストの事なんかすっかり忘れ、「良いものを手に入れたな!」と悦に入っています。

事務所のテーブルに置いてあるので、お越しの際は見てみてください。





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2021年9月11日土曜日

210911 提案

 小泉環境大臣が、住宅の太陽光発電を推奨するプランを発表しました。

それ自体は良いのですが、10年くらい前の太陽光発電が盛り上がっていた時に、ナゼこのプランを出せなかったのでしょう?

もう太陽光パネルのシェアは外国メーカーに奪われてしまっています。と言うか、そもそも撤退してますよね。

あのまま太陽光発電を推奨していれば、国内のパネルメーカーも頑張れたのでしょうけれど、太陽光発電によるエネルギーを得るだけでなく、国内のパネルメーカーも潤うことのできるチャンスだったのに、時はもう過ぎてしまっています。

そんな事僕が考えても分かるのに、ちぐはぐですね〜。


こぼれてしまった水の事を色々言っても仕方ので、恐れ多くも大臣に、今後こうしたらいいんじゃないかという提案をしたいと思います。

提案

1、住宅の電気は、基本的には自身の屋根で発電した電気を使用しなければならなくする

 (当然蓄電池は使用する)

2、1で電力が賄い切れない家は、基本的に別の家から買わなければならず、その基本単価はかなり高く150円/KW位に設定する

3、電力会社は、1、2で足りない部分を補い、その電気料金は今まで通りにする

以上です。

こうすれば、使用電力に見合った屋根を持たない家は大きな費用負担が発生することになり、小さな家の多い都会には住みにくくなります。

都会に住んで収入1000万円だけれども、電力費用負担が240万円上乗せされる。

逆に、田舎では余剰電力の売り上げ収入が360万円になるので

1000-240=760=360+400。

400万円の収入で同じ暮らしができるのです。いや物価とか考えるともっとメリットがあります。

蓄電池もあるので、災害時にも少しは余力が生まれますし、当然田舎の方が有利になります。

「それなら田舎に住もう」ということになりますよね。


マンションも住宅なので同じにします。

でも、都会に大きな家を持つ人は有利になり、都会はお金持ちだけになってしまうか?!

もう少し検討が必要みたいです。


何れにせよ、対外的に温暖化目標をクリアしたのは良いけれど、その他はボロボロ、なんてことのないように、思い切った政策をしてもらいたいものです。





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2021年9月10日金曜日

210910 悩ましい

照明器具を決めるのは楽しい作業です。

コーヒーでも飲みながら、インテリア雑誌を眺めるようにカタログを眺めながら器具を選ぶこの作業は、地道な設計作業の中にあって少し華やかな感じがします。


僕は設計段階から「この空間にはこんな照明の感じ」というのをイメージしています。

コストを考慮しつつ、そのイメージに合う照明器具を探し出すのですが、探しながら「やっぱりこんなイメージにした方がいいかな」と、当初のイメージを全く変えてしまう事もあります。

昔から「できるだけ照明器具には頼らない空間」を目指してやってきたのですが、前回の建具同様、空間をに大きな影響をを与える照明器具もあるので、最近は照明器具に頼った空間もいいんじゃないかと思うようになりました。

でも、あちこちにするとチンドン屋のようになってしまうので、一点豪華主義でいくことが多いでしょうかね。


ところで最近の照明器具は、リモコン付きで調光、調色できる物が増えてきました。

同じ形でできるのもとできないものがあれば問題はないのですが、気に入った照明器具ができるものしかない場合は、「余計な機能はいらないのにな〜」とちょっと困る事もあります。

あと、リモコン付きの器具が増えた分だけリモコンが増えるという事なので、 家の中がリモコンだらけになってしまいそうで、それも困ってしまいます。

最近はアレクサなどでリモコン付きの機器をコントロールできますよね。

でも「アレクサ!リビング南壁面のブラケットを電球色にして照度を落として!」なんて細かい指令?に答えてくれるとは到底思いませんので、「やっぱりリモコンだらけになるんじゃないかな〜?」と思っています。


僕は、見栄えを気にする必要のない部分には、機能を優先しプルスイッチ(紐で引っ張るやつ)を結構使います。

行き着くところ「シンプルが一番なんではないかな?」と思いますが、まあ理解していただける方にはですけれどね。

今回の計画には、プルスイッチの出番はなさそうです。







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2021年9月9日木曜日

210909 物足りなさ

 前回からの続きです。

「おいおい、お前の昔話なんか聞いても仕方ないぜ!」という方、前回からの続き、ここからが本編です。お付き合い下さい。


先日、今計画中のクライアントから、「壁紙はあのモデルハウスのあの感じ」なんて話を聞いたので、久しぶりに住宅展示場に潜入?してきました。

お目当の〇〇ハウスの展示棟に行き、お目当の壁紙をチェックしてミッション完了。

せっかくだから、他のメーカーの展示棟も軽く流してきました。


どの展示棟も、今注目されているワークスペースから始まって、広いダイニングキッチン、収納スペース、良い家具、アウトドアスペースなどなど。「これなら僕も欲しい」と思われる良い家ばかりです。

どこも坪数は大きく70坪くらいはあります。坪単価100万円以上はしそうなので、しめて7000万円以上かな?

そんな事を考えつつ、「これは使えそうだな」とか考えつつ一廻りしてきました。


良い家ばかりでしたが、僕にはちょっと物足りない気がしました。そして、その原因は「無垢の木を使っていない事」です。

無垢の木は、割れたり狂ったりするのでクレームの原因になりやすく、それを避けるために使われないのです。

代わりに、突板や木目調のシートで木を表現しています。

木造ではないメーカーもあるし、木造でも僕らが考えている木造とは違う家。

木の素材感を捨て、その引き換えとして得たモノで勝負している家。そんな印象を受けました。


展示場の帰り、打合せの為に建具屋さんに寄りました。

昔からの建具屋さんで、家具なんかも製作しています。

「最近は木建(具)が減ってね〜」なんて社長さんと話をしながら、今計画中の建具と家具の打合せをしてきました。

その建具屋さん、さすがにご自身の作業場や、隣に建っている主屋には良い建具が入っています。

玄関にもヒバの素晴らしい引き違い戸が入っていました。





今まで、竣工間近になって木製建具が入り、建物が引き締まったという経験を何度もしてきましたが、この玄関も、この建具とそうでないモノとでは、建物の引き締まり方が全然違うと思います。

うまく言えないのですが、「展示場で僕が感じた物足りなさがココにはあるぞ」、そんな感じがしました。

展示場と素晴らしいヒバの玄関戸、偶然同じ日に巡ったのは「意味ある偶然」。「もっと深く考えろ!」というメッセージだと思っています。




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2021年9月8日水曜日

210908 挽歌

 僕は、人に聞いたり、今だったらインスタで見たりして、興味を持ったモノや場所をすぐ確かめる習性があります。

昔師匠から言われて、そのように意識していたらそんなクセがついてしまいました。


本なんかもそうです。

学生時代、近代建築史の授業は面白かったのでサボらず出席していたのですが、よく先生から近代建築史がらみの本を勧められました。

もちろん全部読みましたけれど、その中で特に印象深かったのは「ギリシア神話」と、「挽歌」という小説です。


「ギリシア神話」の印象は、「史記」なんか読んでいてもそう思うのですが、「なんでもありなんだな」という事でしょうか。

「ギリシア神話」は人間の話ではありませんけれど、「なんでもありなんだな」に尽きます。


もう1つの「挽歌」は確か、落ち目の中年建築家が、若い女性と一緒にヨーロッパの建築を巡り、それらの建築を解説する。そんな内容の小説だったと思います。

学生時代その小説を読み「カッコイイ」と思って以来、僕の理想の建築家像は、その主人公になりました。

当然、近代建築史の勉強にも身が入り、結果的に建築に関する引き出しが増えた事は、実務で設計をする際にもアドバンテージになったのは言うまでもありません。


勉強だけでなく実践もしました。当時のガールフレンドとのデートは建築巡りが多く、彼女達は下手な建築学科の学生よりも建築巡りをしていたと思います。

近隣の建築を巡りきると、京都などにも脚を延ばしましたが、しかしそこは学生、しょっちゅう遠出もできないので、今度は住宅展示場巡りなんかもしていました。



どこかの街並み


結局好きが高じて、その教授のゼミ(F.L.ライト研究室)に入ったのですが、今まで、ヨーロッパもコルビュジェもアアルトも訪ねたのに、ライトの落水荘だけはまだ訪ねていません。

幸い、日本にはライトの真髄を感じ取ることのできる、ヨドコウ迎賓館と旧帝国ホテルがあるのですが......。

でも、コロナが明けたら落水荘を訪ねたいと思います。できれば若い女性と.....






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2021年9月2日木曜日

210902 SDGs


僕は、人から頂くものは有難く頂く主義です。

その代わりに、自分も人にあげるよう意識しているのですが、あげるのって結構難しい、って以前ここでも書いた事があります。

ですから僕はいつも、人にあげるのと頂くのは一対のトレーニングだと思いながら、もらったりあげたりを意識しています。


ところで、今年に入って車を変えました。

薪を運ぶために荷台がある車が欲し買ったのですが、軽トラをもう一台買うのも面倒だし、思い切って普段乗りも出来るかっこいいトラックに変えたのです。

ディーゼルなので燃費も前の車ほどではないけれども結構悪くないし、それに、なんといっても稼いでくれるので非常に満足しています。

薪を運ぶのはもちろん、そのほかにも色々重宝しているのですが、最近はウチに薪ボイラーがあるのを知っている業者さんが、現場での切れ端を取っておいてくれます。

基本的には接着剤、塗料が付いておらず、ヒノキか杉ではないとないとダメなのですが、僕の関わっている現場は、ヒノキ+杉率が非常に高いので、結構なボリュームになるのです。



これで1週間は持つかな? 自然塗料はOKです



「ありがとう!これでいい冬が迎えられるよ!」

僕にとっては冬の暖房代、現場にとっては処分費が浮く、そして社会環境的にも勿論メリットがある、いわゆる三方よしだな。と思っています。


有難く頂いて、ささやかなお礼をします。

できれば釣った鮎なんかにして理想的な持続可能サイクルを完結させたいのですが、最近忙しいのと不順な天候のせいもあり、今年はまだ一度も釣りに行けていません。

そんな意味でも、「早く釣りに行きたい!」と悶々としている今日この頃です。

勿論トラックは釣りに行くにも重宝するはずです。






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240419 新事業

前回からだいぶ間が空いてしまいました。 正月早々地震があって、今度は中東の雲行きが怪しくなって、そしてまだGW前だというのに、夏のような暑い日が出現しています。 先日、七尾まで足を延ばしてみましたが、大倒壊という感じの建物は少ないものの、まだ道路が結構うねっていたりして、地震の凄...