2021年9月9日木曜日

210909 物足りなさ

 前回からの続きです。

「おいおい、お前の昔話なんか聞いても仕方ないぜ!」という方、前回からの続き、ここからが本編です。お付き合い下さい。


先日、今計画中のクライアントから、「壁紙はあのモデルハウスのあの感じ」なんて話を聞いたので、久しぶりに住宅展示場に潜入?してきました。

お目当の〇〇ハウスの展示棟に行き、お目当の壁紙をチェックしてミッション完了。

せっかくだから、他のメーカーの展示棟も軽く流してきました。


どの展示棟も、今注目されているワークスペースから始まって、広いダイニングキッチン、収納スペース、良い家具、アウトドアスペースなどなど。「これなら僕も欲しい」と思われる良い家ばかりです。

どこも坪数は大きく70坪くらいはあります。坪単価100万円以上はしそうなので、しめて7000万円以上かな?

そんな事を考えつつ、「これは使えそうだな」とか考えつつ一廻りしてきました。


良い家ばかりでしたが、僕にはちょっと物足りない気がしました。そして、その原因は「無垢の木を使っていない事」です。

無垢の木は、割れたり狂ったりするのでクレームの原因になりやすく、それを避けるために使われないのです。

代わりに、突板や木目調のシートで木を表現しています。

木造ではないメーカーもあるし、木造でも僕らが考えている木造とは違う家。

木の素材感を捨て、その引き換えとして得たモノで勝負している家。そんな印象を受けました。


展示場の帰り、打合せの為に建具屋さんに寄りました。

昔からの建具屋さんで、家具なんかも製作しています。

「最近は木建(具)が減ってね〜」なんて社長さんと話をしながら、今計画中の建具と家具の打合せをしてきました。

その建具屋さん、さすがにご自身の作業場や、隣に建っている主屋には良い建具が入っています。

玄関にもヒバの素晴らしい引き違い戸が入っていました。





今まで、竣工間近になって木製建具が入り、建物が引き締まったという経験を何度もしてきましたが、この玄関も、この建具とそうでないモノとでは、建物の引き締まり方が全然違うと思います。

うまく言えないのですが、「展示場で僕が感じた物足りなさがココにはあるぞ」、そんな感じがしました。

展示場と素晴らしいヒバの玄関戸、偶然同じ日に巡ったのは「意味ある偶然」。「もっと深く考えろ!」というメッセージだと思っています。




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