2021年11月11日木曜日

211111 産みの苦しみ

設計事務所の仕事の1つに積算があります。

最終的には、工事をする施工会社が見積もりをして工事契約となるのですが、工事費が建主の要望に合っている設計でないと意味がないので(と言うかコレはかなり大切)、設計をしながら工事費の積算をします。

使用材料の数量と単価を確認し、エクセルでまとめる地道な作動です。






でもデーターがだんだん蓄積してくるし、一般的に事務所の仕様はあまり変わらないので、慣れてくればそれほど大した作業ではありませんが、数量を拾う作業だけはコツコツとしなければなりません。

最近はCADで描いた図面上で事で、その面クリックすれば、例えば東立面壁の面積なんて一発で出てくるので、昔に比べてだいぶ楽になりました。

しかし最近、それがさらに自動で集計される様になってきたのです。


以前書きましたが、PC上で3Dで建物のモデルを作ってから図面化するので、例えば先ほどの外壁の面積などに独自の属性を持たせ、それを一発で集計するのです。

コレをすれば設計と同時に積算ができ、それぞれを別々にするよりもはるかに効率も良いし、特に変更や減額の検討などの際の効果は絶大です。

素晴らしい......でも、その設定が難しいのです。

今その様なスタイルに移行しようと、からかっているのですが、データーは重くなってPCの動きは悪くなるし、マニュアルを見てもどうしても上手くいかず、2時間色々やってみてできなかった、なんて事はしょっちゅうありました。


先日、知人のNさんにそんな苦しみを話したのですが、「そんな事はマニュアルを見るだけではできないから、人に教えてもらわないとダメだよ」とアドバイスを頂きました。

僕は今まで、CADやその他のパソコン操作全てをマニュアルだけで覚えてきたので、今回も当然できると思っていたのですが、よくよく考えるとさすがに無理な話です。

早速、質問もできる講習を申し込んでみました。

すると、コレがよく分かるし、先ほど書いた、僕が2時間かけてできなかった問題なんかも一発で解決です。

「なんでもっと早くしなかったのか!」そう思いつつ、アドバイスをくれたNさんに感謝です。

でも、それでもなかなか大変で、全面的にその様なスタイルに移行するまでにはもう少し時間がかかるのですが、だんだんと出来る事を増やし、今お話をいただいている物件は完全移行できるようにしたいと思います。


設計なんて聞こえは良いけれど、なかなかブラックな仕事だと思います。

まあ、自分で自分を黒くしている節もあるのだから、仕方ないのですがね。

とにかくこの体制を確立し、少しでもより良いものができる方に力を向けられるように頑張ります。




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