できない事もあるけれど、できる事もあるので、今後は確実に「今日は会社に行かずに家で仕事をする」という働き方が増えてきます。
しかし、いざパソコンとネットが繋がっているからといって、リモートワークをすぐできるというものではありません。
セキュリティーとか効率とかコニュニケーションとか、企業側のインフラ整備に対して、こっち側の準備もあるからです。
僕も、サラリーマン時代も含めて、以前は自宅で仕事をしていたので色々な経験をしました。
建築関係の本を置くスペースが無いとか、リビングで徹夜で(模型作りはなぜかいつも徹夜なのです)を作って、朝方できた模型を満足げに眺めていたら、家の人が起きてきて(模型の材料が散乱したリビングを見て)激怒されたとか、真夜中(同じように起きている建築関係者がいるのです)うるさくないように外に電話をかけに行ったとか。
まあ今となっては古き良き思い出ですが....
その当時はまだ、ネットが今ほど使い勝手が良くなかったので、今だったら「あのケースはこうする事ができるな!」などという事もあります。
話を戻しますが、リモートワークでのこっち側の準備とはなんでしょう。
何と言ってもスペースです。
既存の住宅でリモートワークスペースになりそうな場所を考えてみると、ダイニング、リビング、書斎、廊下、クロゼット、子供部屋などなどです。
どうにかそのスペースを確保しても、いざ始めてみると様々な支障が出てくることに気がつくでしょう。
広いダイニングテーブルで始めたのは良いが、昼食の時間は片付けなければならないとか、そもそも夫婦でリモートならどちらが使うのかとかです。
子供部屋を借りるとかいっても、様々な問題があることは想像できます。
そもそも、家で仕事するにはどれくらいのスペースが必要なのでしょう?
3帖位あれば何とかなるような気がしますが、(最低1500くらいの幅のテーブルの置ける)2帖なのかなと思います。
そのスペースを家の中に確保できるようにしておけば良いのです。
リビング片隅にそういったスペースを考えても良いし、書斎ならもちろんOK、家事室にそういったスペースを確保できるかもしれません、クロゼットにだって廊下の片隅にだって、2帖くらいならなんとかなりそうです。
あと厄介なのは、相手からの見え方を気にしなければならない点です。
少なくとも自然光がそこそこ入って明るいとか、ゴタゴタとしている部分が見えないとか、あとは、本棚が背景なら良いとか、インテリアがセンスあるとか、植物が見えると良いでしょう。
この見え方は、最近のテレビを見ていると結構参考になります。
例えばコメンテーターなら本棚、ママさんタレントなら子供の何か、地方に拠点を移した俳優さんなら窓の外の風景など、バーチャル背景などにしないで自分をアピールしています。
あとはどうでしょう、季節による暑さ寒さ、外からの音、戸建てとマンションでも違いますが、とにかく今までになかった事が始まりつつあるので、今後はその様な生活がよりしやすいアイディアを提案したいと思っています。
でも、リモートワークの真髄は「ただ会社に行かずに仕事ができる」だけではないと思うのです。
次回に続きます。