僕は今まで、日本全国の古い街並みを訪ねてきたのですが、佐原は、訪ねたいと思う優先順位が高く、さらに山梨からも結構近いにも関わらず、今まで訪ねたことがなかったのです。
水路(運河)をはさんだ昔ながらの街並みを訪ねてみて、期待どうりの素晴らしさでした。
ここでも何度も書いていますが、水路のある街並みは3割増しですよね。
よく小京都とか、小江戸とか言われますが、ここ佐原は、小江戸と言われているそうです。
どこが小江戸なのかな?と考えてみたのですが、昔の江戸は佐原の街を大きくしたようなものだったのでしょう。
よく時代劇で出てくるように、運河が張り巡らされ、その運河が生活や仕事と密着していたのでしょう。
そんな街並みを想像しただけでもワクワクしてしまいます。
佐原の規模でも素晴らしいのに、それを遥かに上回る規模の、当時の江戸が今残っていたら、ベネチアと並ぶ素晴らしい観光地に違いなかったでしょう。
その上首都です。そうなれば、東京は間違いなく世界一の都市でしたね。
でも、ベネチアは石造、かたやこちらは木造、それに戦争で焼きつくされてしまっています。
戦後の復興の段階で、水路を残した街づくりを計画していたら、と思うと残念です。
ところで、ここからが本論です。
佐原の街を歩いていたら、いい感じの酒蔵があったので入ってみたら、みりんを売っていました。
よくテリヤキに使う、調味料のアレです。
なんかいい感じがしたし、そう言えば昔の女性はみりんを飲んでいたなんて話を聞いたことがあったので、本物のみりんはどんな味がするんだろう?と思い、試しに買ってみたのです。
そうは言っても、帰ってきて、キッチンの片隅にずっとほったらかしにしていたのですが、先日、「そう言えばと」思い、封を開け飲んでみました。
今まで本物のみりんの味を知らなかったなんて、人生損したと思えるくらいウマイのです。
外に放っておいたのを、急いで冷蔵庫に保管しました。
街並みもそうですが、昔からのこう言った生活の知恵と言うか、伝統と言うか、大量生産と安価と引き換えに、そのようなモノを失うことは、非常に大きな損失だと思います。
江戸の街並みはもう残っていませんが、まだ佐原とみりんは残っています。
ネットでも買えるみたいなので、ぜひ注文し、飲んでみてください。
週末は、このみりんでテリヤキを作ろうと思っています。
どんな素晴らしいテリヤキになるのでしょう!