前々から囁かれていた住宅の省エネ基準が、いよいよ2025年から義務化されます。
とは言っても、世間の新築住宅ではもう、次世代省エネ基準をクリアするのは当たりまえになりつつあり、当然ウチの事務所でも、そのような断熱仕様にしています。
断熱計算をするのは、慣れれば別に大変なことではないので、以前書きましたが計算してCa値を提示しています。
今設計中の物件は、次世代断熱性能はもちろん確保する事を前提として話を進めていたのですが、長期優良住宅とZEH仕様にすることによって、フラット35の金利優遇や「こども未来支援事業」で補助金が(100万円)もらえそうなので、長期優良住宅とZEH仕様にすることにしました。
それが春頃の話です。
しかし、土地の関係で確認申請以外の手続きに時間がかかり、現段階でも確認申請がまだ出せていないのです。
確認申請と一緒に出すものなので、長期優良住宅申請もフラット35申請もZEH申請も、同様に出せていません。
「こども未来支援事業」には期日があり、気にはしていたのですが、いったん延長され一安心。しかし駆け込み需要でしょうか、秋頃から「残りあと80パーセント」とカウントダウンが始まり、先週の日曜日には残り90パーセント、そしてついに、今日確認したら100パーセント、受付終了になってしまいました。
10万円だって違いますよね。まいったな〜。
でもこのご時世、このような補助金は来年度もあるはずだと思いながらネットで調べていたら、ありました。それが「こどもエコすまい支援事業」です。
今までの「こども未来」にエコが加わったのているので、エコ的な制約が加えられたのだろうと思いながら概要(詳細は12月中旬に発表されるそう)を眺めてみると、ZEHがもう必須になるようなのです。
今回の計画では、「こども未来住宅」でZEH仕様にしてマックスの100万円をゲットするつもりだったので、「こどもエコすまい」の基準も満たします。
そして貰える補助金は、結局同じの100万円。
まあ、一瞬100万円貰えないかと思った事を考えると、雨降って地固まったという事でしょう。
土地の問題も進みそうな気配ですし、ちょうどスケジュール的にもバッチリハマりそうな感じです。
とにかくホッとしました。
でも、電気自動車と比較してみると、「クリーンエネルギー自動車導入補助金」予算が700億円なのに対して、「こどもエコすまい支援事業」の新築住宅には1400億円が予算化されています。
市場規模から考えると、輸出もあるので自動車産業の方が市場規模は遥かに多いのですが、これだけの予算が住宅業界にとっては大きな推進力になることは間違いありません。
円安などの原因による材料高騰や、これから起こるであろう金利上昇を考えると、ただ喜んでもいられませんが、この推進パワーをうまく利用できるようにしたいと思います。
今回の事業でも、新築住宅だけでなく、エコ関連のリフォームに関しても補助金が下りるようです。
太陽熱利用も積み上げカウント対象になっています。でも額が少ない。
太陽熱利用はかなりの省エネ効果があるのに、よく分かってないな〜、という印象です。