2014年5月20日火曜日

140520 オシャレな空間?

ブログ更新をさぼってしまい、気が付けばもうGWは遠い昔。

これからまたせっせと更新していきますので、よろしくお願いします。




内装制限という建築専門用語があります。

簡単にいうと、「火災時、延焼の広がりを抑えるために、建物の規模や用途、そして使用条件に応じて建物の内装(内部の仕上)を燃えない(にくい)ものにする必要がある」というルールです。

住宅に関係する場合、キッチンでガスコンロを使用するときはそれに該当し、天井と壁を燃えにくい素材で仕上げる必要があります。

しかし、キッチンが独立しているプランならいいのですが、最近のオープンキッチンのようにLDKが一つの空間になっていると、キッチン部分以外の壁や天井も、燃えにくい素材しにしなければならず、木製の板などが使えなくなってしまいます。

そんな時は、今まではキッチン部分とそれ以外の部分を下がり壁で仕切ればよいという規定があったのですが、近年ガスコンロ周りの燃えにくさを強化すれば、下がり壁もつけなくてよいという規定が新たに加わりました。

最近のオシャレな空間がつながっている家を望む人たちにとっては、天井の下がり壁が目につくらしく、そういった背景により下がり壁の規定が緩和されたのです。

僕は、キッチンはできれば独立させたい派です。キッチンまで含めた一体感のあるLDKには興味がなかったので、その下がり壁規定が緩和されたことを知りませんでした。しかし実は、この規定が加わったことを、僕は「最近のオシャレな空間がつながっている家を望む人たち」から聞いて知ったのです。

プロとして失格だ!

と一瞬思ったのですが、「まあ、教えてもらってよかった」と前向きにとらえる事にしました。

キッチンについて男の僕がいろいろ言っても、毎日家事をする(している)奥様の考えは到底理解できるものではありません。ですから僕は、希望のキッチンから想定される良いこと悪ことを一緒にイメージしてもらった上で、建主の奥様の希望をほぼ100%採用することにしています。

ただ本心は、下がり壁があってもよい空間はつくれると思うし、やはりキッチンは独立させたほうが良いと思っていますので...




模型製作中 もちろん最初の提案はクローズドキッチンです

240419 新事業

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