その間に、土砂災害があったり、デング熱が出たりと、昔では考えられなかった様々な良くない出来事が起こっています。
住まいを考える上で、環境や社会の事をよく考えていかなければならないと、近頃より考えるようになりました。
そんな危機感からもありますが、最近「山梨の理想の家」というものを真剣に考えてみようと思い、いくつかの「決め事=カタ」を決める事にしました。
「そうだ!カタデザインってのは、そういう事だった」。
今まで意識して実践してきたつもりなのですが、より明確にするため、このブログを利用して書き出してみようと思います。
エアコンは隠す
1つ目はこれです。
学校現場でも、最近はエアコンを取り付ける事が多くなってきました。
昔に比べ、夏場の最高気温が明らかに高くなっているのに、ほとんど昔と同じようなスタイルで授業を受けていたのでは勉強に身が入るわけがありません。
僕が住んでいる甲州市は、甲府盆地のヘリの部分にあたるので甲府などより気温が2度ほど低いのですが、最近市内の僕の実家では、3台目のエアコンを入れたようです。
どちらかと言えば我慢強いと思われる僕の両親が、たまらずエアコンを設置しなければならないほど、夏は暑くなってきているのです。
夏の暑さに対して、エアコンなしでは済ますことができなくなってきました。
理想の家としてありがちな、「自然の風を生かしたプラン」。当然いつも意識しています。しかし、それは外気がそれほど熱くない場合のことです。
前述のように、これからの住宅はエアコンありきなのですから、そうなると問題はその設置場所なのです。
せっかくの雰囲気を考えて設計した空間に、「取って付けた」ようなエアコンが壁に付いているのは我慢なりません。ですからエアコンは隠すのです。
天井の黒光りする板の一部をスリット上にし、その中にエアコンを設置してあります。ほとんど目立たず、効きもばっちりに仕上がりました |
これは屋外機にも言えることです。
考えてひと手間加えるだけで、意外と簡単に隠すことができます。要は意識しているかしていないかだけなのです。