きらめ樹とは、いわゆる間伐の一つの手法です。
檜とか杉の皮をこうやって剥いて立ち枯れさせるのです。
樹木というものは、光合成で作られた養分を幹の外周付近を通して根に送るそうで、皮を剥いてしまうと養分が根に送られずに枯れてしまいます。
そのまま放置しておくとそのまま木が自然に乾燥し、8ヶ月ほどで重量が1/3になり、2.1mの長さの一般的な丸太であれば人力で運べるほど軽くなるのです。
そして間伐なのですから、残った樹は今まで以上に陽を受け大きくなることができます。
葉枯しとか、幹に一周切り込みを入れておくなどの皮を剥がないで自然乾燥させる方法もありますが、これだと以前書いたように伐り時が悪いと幹と皮の間に虫が入ってしまいます。
虫も入らない、軽くて持ち出ししやすい、とても合理的なのですが僕が一番感動したのは剥いた直後の幹の美しさです。
いや神々しいと言う方が相応しいかもしれません。子供達も輝く幹に触ったり舐めたりして興味深々でした。
このような、いわゆる間伐を、子供達も楽しめるイベントにしてしまった事は素晴らしいと思います。
ただ、日本の山の問題はこれくらいの事では簡単に解決できないかもしれません。
でも、何もしないよりも一歩前進。
戦後70年かけて荒れてきた山と、人の山との関わりを、今度は70年かけて元に戻す第一歩だと思います。
応援したいと思います。
興味のある方はNPO法人森の蘇りさんのHPを覗いてみてください。
カタソレのHP → http://katadesign.org