彼の設計した建物群が、このたび世界遺産に認定されたそうです。
建物群の中には日本の国立西洋美術館が含まれており、上野は今大騒ぎだとか。
巨匠という言葉は彼のためにあると思われるくらい、ル.コルビュジェは巨匠だと思います。
調べてみると、近代建築(構造物)の世界遺産は結構あるので、彼の作品がなぜ今まで世界遺産ではなかったのか不思議なのですが、とにかく喜ばしいことです。
そしてさらに喜ばしいのは、その一つが日本にあったことです。
でも、西洋美術館は何度か訪れたことがありますが、印象は「変な建物だな〜」という感じで、お叱りを受けるかもしれませんが今でもそう思っています。
そんな感じなので、なぜ世界中でル.コルビュジェが賞賛されるのか不思議でなりませんでした。
でも、それは実際にフランスでコルビュジェの建物を見て変わります。
コンパクトながらうまくできています |
一言で言うと、「クールで冷たいと思っていた奴が実は人間味溢れるいい奴だった」という感じです。
上の写真はユニテダビテシオンの内部シングルルームです。
フランスに行った時、ユニテは泊まれるので予約を入れておいたのですが、タイトなスケジュールだったので到着したのは夜も12時近くだったでしょうか?
翌日訪ねる予定だったスイスのレマン湖畔の「母の家」は毎日開いているわけではないので、明日を逃すことはできません。そしてその為にはユニテを朝5時に出なけれなならないのです。
この機会を逃したらもう二度と体験できないと思い、夜中じゅう誰もいないユニテを歩き回りました。
結局ユニテを発った朝5時はまだ暗かったので、僕は昼間のユニテを見ていません。そして有名な屋上のプールも見られませんでした。
当時はお金も時間も限られていたので、このユニテの屋上プールやモナリザなどタッチの差で見られず、本場のワインも飲むことができませんでした。
今ならもう一度リベンジできるかもしれないのですが、今の情勢ではフランスに行こうなんて気にもなりません。
今巨匠が生きていたら、建築の力を信じて人間味あふれる建築を創り続けているのでしょうか?
すべての人がそのような家に住み、心安らかに過ごせるように。そしてもう一度フランスにユニテのプールを見に行きたいものです。
カタソレのHP → http://katadesign.org