2017年5月10日水曜日

170510 グラスガーデンのススメ

こんにちは石原です。

皆様はGWを、いかが過ごされたでしょうか?

僕は、少し前に休暇を取ってしまったので、何処にも出かけていません。

事務所で、庭をいじったり、仕事をしたり、キッチンの壁にタイルを貼ったり、そんなことをしていました。



この時期のホームセンターには、野菜から草花、樹木に至るまで、園芸?好きの心をくすぐる沢山のグリーンがお目見えします。

僕は、一級造園施工管理技士の資格を持ってはいるのですが、造園施工管理に関してはシロウトです。

でも、今まで建築と共に、ありとあらゆる庭その他を見てきましたから、グリーンには、かなりうるさいつもりです。

ちなみに、今まで見た庭?で一番素晴らしかったのは、パリの国立図書館。

これには、「おったまげ」てしまいました。

建築と緑に興味のある方は、一度訪ねることをお勧めします。



ところで、自称「緑にうるさい」私が、住宅でお勧めしたい庭があります。

「グラスガーデン」。文字どうり草の庭です。

「グラスガーデン」の解釈は色々あるのですが、僕は、「ハード=草や樹木」ではなくて、「ソフト=デザイン、考え」に基づいた庭を「グラスガーデン」と呼んでいます。

そんな「グラスガーデン」を今事務所の庭で育てています。



「ソフト」が主体の庭なのですから、地面をキャンバスに見たて、メインの樹木を一本植え、ホームセンターで気に入った草花を手に入れたり、道端に生えている良さげな雑草?を拝借したりして、完成形をイメージしながら最初は好きなように植えました。


雑草?ってよく言われます


庭木の奥深いところは、結果がすぐでないこと、維持するには手を掛けなければならないこと、そして思い通りにいかないことです。

私の愛する庭も、この時期になって動きが出てきたので、GW中に集中して手を入れました。

適当に好きなように植えたので、気象条件等によって育たなかったり、逆に大きくなり過ぎたり、余計な雑草が出てきたりもします。

そして、イメージと違ったとか、やっぱりこんな感じの方がいいとかで、思い切って配置換え、追加など色々手を入れました。



「グラスガーデン」の良いところ、手軽なところは、気軽にやり直しができることです。

材料が、プロが扱うようなものではなく、安価で簡単に手に入るものだからです。

イメージして、最初は簡単に考えて植えたものが、春になり、「こんなはずじゃあ」ということになり、今度は色々考えながら手を加え、また来年の春を待つ。

こんな繰り返しです。

そしていつの日か、自分のイメージした庭と共に、その庭のグリーンに関するプロフェッショナルが生まれ、そして、さらに思考錯誤は続く。

この満足感は、プロに頼んだのでは得られない、まさに「庭仕事の愉しみ」なのではないでしょうか。



そんな「グラスガーデン」ですが、ひとつだけアドバイスを。

「最初から広くしないこと」です。

あとはグリーンが自分を育ててくれるはずです。

ぜひ「グラスガーデン」を楽しんでみてください。






カタソレのHP → http://katadesign.org

231219 気になること

たまに書いている「気になるシリーズ」です。 前からも書いていますが、僕は、建築の設計者として一番(と言うか人として)大切な事は、想像力だと思っています。 若い頃、師匠から「なぜこうなっているのか?、そして自分ならどうするか?常に考えろ!」と言われました。 そのおかげで、建築のみな...