皆様はGWを、いかが過ごされたでしょうか?
僕は、少し前に休暇を取ってしまったので、何処にも出かけていません。
事務所で、庭をいじったり、仕事をしたり、キッチンの壁にタイルを貼ったり、そんなことをしていました。
この時期のホームセンターには、野菜から草花、樹木に至るまで、園芸?好きの心をくすぐる沢山のグリーンがお目見えします。
僕は、一級造園施工管理技士の資格を持ってはいるのですが、造園施工管理に関してはシロウトです。
でも、今まで建築と共に、ありとあらゆる庭その他を見てきましたから、グリーンには、かなりうるさいつもりです。
ちなみに、今まで見た庭?で一番素晴らしかったのは、パリの国立図書館。
これには、「おったまげ」てしまいました。
建築と緑に興味のある方は、一度訪ねることをお勧めします。
ところで、自称「緑にうるさい」私が、住宅でお勧めしたい庭があります。
「グラスガーデン」。文字どうり草の庭です。
「グラスガーデン」の解釈は色々あるのですが、僕は、「ハード=草や樹木」ではなくて、「ソフト=デザイン、考え」に基づいた庭を「グラスガーデン」と呼んでいます。
そんな「グラスガーデン」を今事務所の庭で育てています。
「ソフト」が主体の庭なのですから、地面をキャンバスに見たて、メインの樹木を一本植え、ホームセンターで気に入った草花を手に入れたり、道端に生えている良さげな雑草?を拝借したりして、完成形をイメージしながら最初は好きなように植えました。
雑草?ってよく言われます |
私の愛する庭も、この時期になって動きが出てきたので、GW中に集中して手を入れました。
適当に好きなように植えたので、気象条件等によって育たなかったり、逆に大きくなり過ぎたり、余計な雑草が出てきたりもします。
そして、イメージと違ったとか、やっぱりこんな感じの方がいいとかで、思い切って配置換え、追加など色々手を入れました。
「グラスガーデン」の良いところ、手軽なところは、気軽にやり直しができることです。
材料が、プロが扱うようなものではなく、安価で簡単に手に入るものだからです。
イメージして、最初は簡単に考えて植えたものが、春になり、「こんなはずじゃあ」ということになり、今度は色々考えながら手を加え、また来年の春を待つ。
こんな繰り返しです。
そしていつの日か、自分のイメージした庭と共に、その庭のグリーンに関するプロフェッショナルが生まれ、そして、さらに思考錯誤は続く。
この満足感は、プロに頼んだのでは得られない、まさに「庭仕事の愉しみ」なのではないでしょうか。
そんな「グラスガーデン」ですが、ひとつだけアドバイスを。
「最初から広くしないこと」です。
あとはグリーンが自分を育ててくれるはずです。
ぜひ「グラスガーデン」を楽しんでみてください。
カタソレのHP → http://katadesign.org