僕は昔から、木でできた日本家屋が好きで、終の住処はには知覧の武家屋敷のような、自然と共にある肩肘張らない家が良いと思っています。
先ほど書いたように、このような家での暮らしを想像してみたのですが、ひとつだけ気にあることがありました。
断熱の問題です。
最近の高気密高断熱の家と比べると、このような古い日本家屋はどうしても性能的に劣ってしまいます。
江戸時代と比べて遥かに過酷な気候になっている現在の日本では、このような家は消えてゆくしかないのでしょうか?
画一的な高断熱高機密の家か?そうでなければ、お金にモノをいわせてガンガンエアコンをかけるか? でも、そのそも外国からエネルギーが入ってこなくなれば、それもできなくなってしまいます。
雨宿りしながら、これからの日本家屋はどうあるべきなのか悩んでしまいました。
武家屋敷群を後にして、次は特攻記念館に向かいます。
同じ地区なので車で5分も掛かりませんでした。
武家屋敷群がスキスキ?だったので、記念館もそうなのかと思っていたのですが、こちらは結構な人でした。
特攻で亡くなった方たちの遺書や手紙、写真が展示してあります。
タイプと違って毛筆というのはその人の気持ちを感じる事ができます。そしてどれも達筆で文面からも皆優秀な方だったことが伺えます。
このような優秀な若者を、組織的に特攻させた当時の軍上層部に、ただただ怒りが込み上げました。
ワタルは何を感じてくれたのか? 若い人もたくさん居たのがせめてもの救いです。
以前も書いたのですが、原爆と特攻と東京大空襲の総合戦争記念館を東京に建てれば良いのにと思います。設計は、やはりフランクゲーリーがいいですかね。
行かなければならなかった若者の無念さは、知覧に来なければ感じる事ができないし。今のままでは、知覧は少し遠いと思うのです。