先日は地鎮祭でした。
埼玉から山梨に完全移住されたHさんの、住宅の建て替え工事です。
広大な古いお屋敷を購入し、もともと建っていた住宅で生活されていたのですが、満を辞して建て替える事になり、お話を頂いたのです。
敷地内に広い畑もあり、Hさんは、もうそこで耕作をされているそうで、昨年の夏、打合せの際には野菜や果物を頂きました。
ウチは実家でも野菜を作っていて、そのお裾分けが来るのですが、実家で作っていない、例えば生姜なんかも頂いたものです。
山梨に住んでいいながら、野菜など作った事がなく、先日生まれて初めて大根を引き抜いた僕からすると、Hさんは筋金入りのファーマーです。
その他、山菜やキノコを採りに行ったりと、ホント田舎暮らしを満喫されています。
コロナ以降、都会から移住される方が多いと言われていますが、ウチでも今進んでいる仕事も3件、クライアントは都会の方です。
どの方も筋金入りの方ばかりなので、「そういう事務所のカラーなんだな!」とちょっとおかしいのですが......
ところで、Hさん宅には、その広い敷地にふさわしい大木が立っています。
Hさんも、この木があったのでこの場所に決めたと言われているクスノキ。この通り結構な大きさです。
上の畑から |
一般的に地鎮祭は神式で、神主さんに来て頂くことが多いのですが、今回の地鎮祭は関係者だけで行いました。
御神体?は、もちろんこの大木です。
建物の場所と木の根元を酒と塩で清め、最後に木に向かい2礼2拍をおこないました。
地鎮祭に立ち会うと、いつも清々しい気持ちになるのですが、この珍しい地鎮祭も、それにふさわしく、これから始まる工事に向けて身が引き締まるものとなりました。
近頃は集中豪雨なんかも多く、屋根が掛かるまで気が抜けませんが、この大きな木が優しく見守ってくれるでしょう。
この場所にふさわしい建物を設計したつもりです。完成が楽しみです。