2025年には何があるかと言えば 、住宅の省エネ基準への適合義務化です。
先日、講習会に行ってきました。
ここ数年で、住宅関係の基準が大きく変わるのですが、省エネに関しては、遅くとも2030までには、BEI=0.8が適合義務化になるようです。
BEIとは、一次エネルギー消費性能の事で、BEIが小さい方が性能が高いという事になります。
細かいことはググって頂きたいのですが、BEI=0.8がどんな意味なのか説明すると、最近よく聞くZEH基準と同等の基準です。
ただし、今のZEHは太陽光発電分を加えた基準なのですが、そこを加えないでクリアしなけれならない、つまり今より太陽光発電分だけ建物の性能を上げなければならない事になります。
これが義務化になると聞いて、「国もやっと本気で省エネに取り組む気になった」感がしています。
でも、自動車などと違い、建築は建て替え周期が長いので、高規格の建築が世の中の半分になる頃には、もちろんもう僕は生きてはいないだろうし、プラズマエネルギーなんかが発明されて、エネルギー的にも環境的にも、もうそんな事を気にする必要が無い時代になっているのではないか、個人的にはそう思っています。
まあ国の政策が変わり、ビジネスチャンスが増える事には違いありません。
ただ、最近は民間の方が進んでいて、ハウスメーカーなんかももちろん、うちの事務所でも、今工事しているZEH住宅のBEIは、太陽光発電を入れてですが0.5位ですよ!
先日の講習会の資料より |
そうなってくると、今まだ感覚でしかない「昔の民家の知恵」的なモノの効果も数値化されてくるのではないかと思います。
ただ、その頃には、もう設計する人間も必要ないか!
建築も含めて、我々にはどんな未来がやってくるのでしょう?
機械に仕事任せて、人間はのんびり釣りでもしているのか?はたまた機械に支配されているのか?
大きく変わりつつある時代の真っ只中にいる事を感じながら、設計の仕事という視点から、今後どうなってゆくのか見極めたい。
講習を受けながら、そんな事を考えていました。