昨日は現場で中間検査でした。
木造の2階建て住宅なのですが、敷地がそこそこの大きさの川に面していて、その川の反対側は大きな桜の木がある公園、というすばらしいロケーションです。
当然僕は、川に開いたプランを提案しました。そして現在工事が進んでいます。
川に開かれたリビングの外には、雨にぬれる心配のない外廊下と、6帖ほどのデッキを設けたのですが、昨日現場に行ったら、そこに古いダイニングテーブルが置いてありました。
大工さんが運び込んだ、休憩するためのものでしょう。
一見すると、「わざわざこんな大きなものを運び込んで...」というような気がします。
しかし、これから数カ月、毎日3度の休憩時間に床に座り込むのと、きちんとしたテーブルで過ごすのとでは、仕事に対するモチベーションもだいぶ違ってくるはずです。
全体を見据えてテーブルを運び込む今回の大工さんは、これだけ見ても腕がいい人達である事が判りました。
また、テーブルの置かれているデッキ部分は、 家が完成してからも同じような使われ方をして頂ける事を約束されたようなものです。
工具の音が止まった一瞬、川のせせらぎの音が聞こえました。