事務所の庭の木にも新しい芽が出てきました。
この季節、桜も良いのですが、樹木が一斉に新芽を出す様子を毎日眺める方が僕は好きです。
植物の「いのち」を感じます。
暖かくなって、鳥も活発に活動しはじめました。
先日、実家に帰ったら庭に鳥のエサ台が作ってありました。父は下手な歌を詠む事を趣味にしており、どうやらネタ作りの為に鳥にも協力してもらうつもりのようです。
「まったく趣味も大変だな~」などと思ながら餌を啄む鳥を眺めていたら、しばしの間ボーっとしてしまいました。
例えて言うと、赤ちゃんが動いているのをいつまでも眺めていられるような感じで、なかなか良いものなのです。
自分も年をとったものだな~と思いつつ、まあ良いのだから良いでしょう。
事務所の庭にもエサ台を作ってみる事にしました。山で桧を伐り、枝を組み合わせて適当に。
枝の叉を噛み合わせたので、それだけで自立するのですが、念のためビスで固定してあり木の枝を生かした止まり木がポイントです。
餌の米を置いてそろそろ一週間経ちます。餌は無くなっているのですが、まだ食べている場面には遭遇していません。
山の木と言えば、最近テーブルにするように楢の木を伐ってもらいました。
長さはこちらのプランに合わせて5m。直径は60㎝位なので幅45㎝位の板が何枚かとれます。それを剥いで(つなぎ合わせて)テーブルを作るつもりです。
ただ、これから板に挽いて、乾燥させて、挽き直して、テーブルに加工するとなると、あと数年はかかるでしょう。
しかし、完成したテーブルが、これから三代どころかもっと長い時間使用できる事を考えると、数年なんてあっという間です。
そして、エサ台やこのテーブルのように、作るプロセスを楽しんで自分で作ったモノにはより愛着がわきます。
そうやって作ったものには自分の手の跡が残り、それもまた愛着を増す要因となるのです。
そんなわけで プロセス、そして残った手の跡も製品の価値 これも山梨の理想の家のきまり8 として加えたいと思います。
ただ、「これは理想の家のきまりなので、家をそうすべきか?」と言われれば、そうも言えないような...........。それはまた次の機会に。
あとそうそう、山梨の理想の家のきまり8+ として鳥のエサ台がある家というのも良いですね。
2015年4月10日金曜日
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