前回からの続きです
薪ストーブとか、焚き火とか、木の(特に良い木の)燃えるときの匂いは、なんとも良いものです。
後で書きますが、エストニアの民俗博物館に初期のサウナ建築を見に行った時、それらしい小屋に近づくと、木というか炭というか、とても良い匂いがして思わず嬉しくなってしまいました。
ちなみに、木が燃える時、良くない匂いがする木もあります。我が家ではよくキャンプに行くのですが、バーベキューをする際に使う木炭で、安いものはドブ臭い様な匂いのするものがあります。
以前、綺麗な川のほとりでキャンプをしていた時、「なんかドブ臭いな」と思って色々なところを嗅ぎまわった結果、燃やしている木炭が臭かったということがありました。
多分どこか外国の汚い海に、ずっと浸かっていた木を木炭にしたのでしょう。
「燃やすと臭う」という事は、炭の中にあった「臭う成分」が出てきた、ということなのでしょう。
「燃やすと臭う」という事は、炭の中にあった「臭う成分」が出てきた、ということなのでしょう。
以前設計し、薪ストーブを設置したお宅を訪ねて聞いた話なのですが、「まちがって漆の木を燃やしたら、煙でかぶれてしまった」事があるそうです。
キャンプで使った薪は明らかにドブ臭かったので、そういう外的要素がくっ付いたものだったのでしょう。
炭を燃やして出てきた不快物質。それを吸って臭いのも不快だし、健康にも良くないと思うのですが、さらに、その物質で肉を炙っているという事を考えたらゾッとしてしまいました。
それ以降は、出所のきちんとした「備長炭」にしています。
しかし、これが何しろ高い!安い外国産の10倍以上します。
しかし、これが何しろ高い!安い外国産の10倍以上します。
外国で生産されて船で運んでくるのに、国内で生産された物の10倍以上の値段の差というのは、一体どんなカラクリなんだ!?と思います。
安い外国製の木炭を、お店から逆に遡って見てみたいものです。同じ事は、先ほど書いた紙の事でも言えます。
「地域でお金をまわす」という考えがあります。
例えば、建築の仕事をしている僕が、近所の魚屋さんでいつも買い物をするとします。そうすると、その魚屋さんがいつか家を建てる時、僕に設計を頼んでくれるかもしれません。
例えば、建築の仕事をしている僕が、近所の魚屋さんでいつも買い物をするとします。そうすると、その魚屋さんがいつか家を建てる時、僕に設計を頼んでくれるかもしれません。
いつも大手のスパーで買い物をしても、大手のスーパーから、弱小設計事務所に仕事の依頼が来るなどという事はまずないでしょう。
それと、大手のスーパーで買い物をしても、そのスーパーは本社のある東京などで税金を支払うので、地元行政の財政にも何もメリットがありません。
比べて、地域の魚屋さんと、地域の建築業者である僕とのやりとりではどうなるでしょう?
説明する必要もないですよね。
説明する必要もないですよね。
この「地域でお金をまわる」を書きだすと終わらなくなるのでやめにしますが、一番大切な事は、「地域でお金がまわると、そのお金と一緒に人とのコミュニケーションも廻る」という事です。