2017年2月2日木曜日

170202 HP

2月になり、寒さもいよいよ真っ盛り?です。
数日前に少し暖かい日が続いたので、一層寒さがこたえます。

でも、事務所に居るワンコの毛が最近だいぶ抜けるようになってきました。
だんだん、いろいろなところで春を感じるようになってゆくのでしょう。

もう少しの辛抱ですね。



さて今日は、ヒートポンプ(以下HP)のことを書きます。



最近は、冬場の暖房をエアコンで賄う家が多くなってきました。
エアコンの仕組みは、(冬の場合)屋外機のHPで外気の熱を集め、集めたその熱を室内に放出するというものです。

(冬の場合)どのようにして外の冷たい空気から熱を集められるのか?という疑問が湧くと思うのですが、ここでは書ききれないので、興味のある方はググってみてください。



仕組みはさておき、HP方式は、そうでない方式と比べて3倍効率が良いと言われています。

以前は、深夜電力はコストが1/3でしたので、例えば電気の床暖房で考えてみると、HP方式の機器を昼間で稼働させるのと、非HP方式の機器を深夜電力で稼働させる場合では、同じ効率を得る為のコストは同じでした。

しかし最近は、深夜電力のメリットが以前ほどは無くなってしまいました。
そのおかげで、一昔前に流行った?蓄熱式暖房機の話はほとんど聞きません。

その代わりにHP方式の電気床暖房を設置するケースが多くなりました。エアコンと合わせてHPのツインパワーです。



3倍効率の良いHP方式で「めでたし、めでたし」と言いたいところなのですが、実はこのHPには弱点があります。

HPは、(冬の場合)外気の熱を集めている為、外気温が低いほど効きが悪くなるのです。

「夏場エアコンの屋外機に日が当たらないようにしましょう!」という事を聞いたことがあると思いますが、これは逆の意味で同じ事です。

つまりHP方式の機器は、「暑ければ暑いほど、寒ければ寒いほど効率が悪くなる」のです。

(冬の場合)寒い日は、それだけでも通常より大きなパワーを必要とするのに、それに輪をかけて効率が悪くなるので、2重苦になってしまう、これがHP方式の弱点です。



僕がお勧めするバイオマス機器は、どこでも誰にでも、というものではありません。

原発事故からもう何年も過ぎ、世の中は忘れてしまったのか、それとも結びつかないのか?

いずれにせよ、電気にほとんどを依存する社会が、いろいろな意味で「めでたし、めでたし」とはいかない、という思いを込めて、HP方式の弱点を書いてみました。



全く関係ないのですが 通るお宅で見かけたゴミ置場 ナイスです!



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2017年1月6日金曜日

170106 2017

新年あけましておめでとうございます。

今年の年賀状です

事務所を、甲州市塩山の福生里から上粟生野に移して、初めてのお正月でした。

この写真は、旧事務所に行く途中からのものです。
桜の季節ももちろん良いのですが、どの季節も素晴らしく、僕が地元塩山で一番好きな風景です。

毎日この風景を見て、「いいな!いいな!」と思いながら旧事務所に通っていたのですが、思いが通じたのか、この中に移転することができました。



この場所から発信するのにふさわしい仕事をしていきたいと思います。

本年もカタデザインをよろしくお願いします。



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2016年11月14日月曜日

161114 強がり?

前回、「山に木を斬りに行くのは趣味と実益を.....」と書きました。

精神的、肉体的に健全になるというのは書いたとうりなのですが、今回はさらに実益を含めたお話です。



昨年まで、事務所の暖房は「ペレットストーブ」だけでした。

「ペレットストーブ」には、「薪ストーブ」のデメリットである「薪集めが大変、煙突の値段がバカ高い」という問題がありません。

山梨のように、ペレットの確保や住宅環境で地域ボーナスのある場所であるなら、FFストーブ感覚でバイオマス生活がはじめられます。

暖房のエネルギーを得るために、わけもわからん電力会社や、さらにわからん石油王にお金を払うのではなく、身近な人たちにお金を払い、それがさらに地域の(山の)活性化につながるのだから.......

書き出すと終わらなくなりそうなので、以前のブログを読んでください。とにかく「ペレットストーブ」はオススメです。



話を戻します。昨年まで「ペレットストーブ」だけでした。

それがどうなったんだ?と言うと、「薪ボイラー」が入ったのです。

名古屋のATOという会社のもので、これで床暖房と給湯をまかなっています。


屋根付きのボイラーを置くスペースが必要です 赤青が床暖用の配管

「薪ストーブ」にしようと思ったのですが、「ペレットストーブ」に敬意を表するのと、先ほどの2つのデメリットからやめにしました。

薪ボイラーも当然薪を必要とします。しかし、最大で長さが80センチ×直径30センチくらいの薪(切り株?)も入るので、薪の確保に要する労力が大幅に少なくて済むのです。

火の勢いにもよりますが、パワーがあるので、まだ乾燥しきっていない薪(切り株?)もどんどん使え、それにかける労力も少なくて済みます。



今山は荒れ放題です。薪集めの為に間伐材を斬り倒さなくとも、そこら中に倒れた木がゴロゴロしています。それを集めるなんてあっという間。軽トラ満杯なんてすぐにです。

僕は、今の状況で(自分のも含めた)山の環境を少しでも良くする、自分でもできる「仕組み」として薪ボイラーでいく覚悟を決めました。

まだ勝手がつかめず大変ですが、バックアップも考えてありますし、今後もやっていけると思います。

ノコギリのおかげで引く筋肉もついて、春になる頃にはクロールのタイムも縮まるでしょう。




このような生活は誰にでもできるものではありません。そして皆がしてしまったら山の木はすぐになくなってしまいます。ですから、全ての人に勧めるつもりもありません。

でもオススメです。



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2016年10月24日月曜日

161024 ヒノキの葉っぱ

「ヒノキとスギを見分けられない奴は建築家になるな!

若かりし頃、雑誌に書いてあった藤森照信先生の言葉を読んで、衝撃を受けた記憶があります。

それを特に意識してきたわけでもありませんが、最近は、幹や葉っぱ、そして板からも、この2種類の木を見分けられるようになりました。

建築家を目指す?方のために説明しますと、

幹の肌は杉の方が細かい。
杉の葉っぱはモサモサしている。
ヒノキの板の方がピカッとしている。
ヒノキの葉っぱの裏側には白いYの字模様がある。

です。

ただ、このヒノキのYの字に関しては、スギに対してというよりサワラなどのヒノキの兄弟木に対しての見分け方です。

「木曽五木」って知ってますか?



先日、毎年恒例のおよっちょい祭りの餅まきに使うため、山にヒノキの葉っぱを取りに行ってきました。

白いYの字模様

(どうせ間伐の対象となる)細い樹を3本ほど切り倒し、写真のようなフレッシュな葉っぱを選んできました。



伐る時、僕はいつも斧(ナタ?)とノコギリを使います。

最近は少し慣れ、半分くらいは狙った方向に倒せるようになってきました。

僕が樹を伐るのは趣味と実益を兼ねたこと(それに危ないし)なので、チェーンソーは使いません。

樹を伐ったり運んだりするのは結構体力を使いますし、筋トレにもなる、そして森の中で一心不乱に樹を伐るのは、精神的にも良い影響があると思います。

これを「木こりセラピー」として売り出せば、結構いけるんじゃないかなと思うのですが...



冗談はさておき、この2つの木の見分け方、機会があったら是非試してみてください。






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2016年10月12日水曜日

161012 日照不足のおかげで

9月はブログを一度も更新しませんでした。

そして今年の9月は、台風がいくつも来たりして、特に後半は晴れの日がほとんどなかったような気がします。

10月になってもまだそれは続いています。

日照不足による農作物への影響も心配ですし、人間にも少なからず影響があると思います。



北欧のインテリアがカラフルなのは、冬の間は外が明るくないので、それを少しでも補うためだと聞いたことがあります。

日照不足のおかげで、冬の北欧の暮らしが気になっていたのでしょうか?

先日訪ねた書店で、こんな本を衝動買いしてしまいました(まあ本は買おうと決めて買うということの方が少ないのですが)。




実は、僕はアールトの建築はほとんど知りませんでしたが、開いてみると素晴らしい建築(住宅)ばかりです。

久しぶりに、写真と図面をよくよく眺めて、その家での(特に冬の)暮らしを想像しています。

フィンランドで本物を体験してみたいものです。




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2016年8月26日金曜日

160826 再発見

半月ほど前から、事務所で犬を飼い始めました。

ハナ子。甲斐犬のメスです。

まだ生後3ヶ月過ぎたばかりで訳も分からないようで、毎日楽しく世話しています。



ハナ子が来てから、近所を散歩する機会が劇的に増えました。

散歩をしていると、色々な人に出会ったり、こんな場所があったのかという再発見があったりします。犬との散歩は、新たな発見を与えてくれるとても興味深いことです。



発見の一つに、近所でも古い地区と比較的新しい地区があることが分かったことがあります。

古い地区には、いい雰囲気の石垣があったり、お墓や石仏が並んでいたり、大きな樹があったりします。

道も狭く曲がりくねっていて、もちろん車もほとんど通りません。たまにおばあさんが歩いていたりします。

先日も大きなケヤキの樹を見つけました。




大げさかもしれませんが、ハナ子との出会いが、さらなる新しい世界を開いてくれた感じです。

こんな素敵な場所も発見。フレームの中の黒い犬判りますか?




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2016年8月17日水曜日

160816 きらめ樹体験

先日、いま各地で話題?のきらめ樹を、次男(ワタル:小3)と体験をしてきました。



きらめ樹とは、いわゆる間伐の一つの手法です。

檜とか杉の皮をこうやって剥いて立ち枯れさせるのです。



樹木というものは、光合成で作られた養分を幹の外周付近を通して根に送るそうで、皮を剥いてしまうと養分が根に送られずに枯れてしまいます。

そのまま放置しておくとそのまま木が自然に乾燥し、8ヶ月ほどで重量が1/3になり、2.1mの長さの一般的な丸太であれば人力で運べるほど軽くなるのです。

そして間伐なのですから、残った樹は今まで以上に陽を受け大きくなることができます。

葉枯しとか、幹に一周切り込みを入れておくなどの皮を剥がないで自然乾燥させる方法もありますが、これだと以前書いたように伐り時が悪いと幹と皮の間に虫が入ってしまいます。

虫も入らない、軽くて持ち出ししやすい、とても合理的なのですが僕が一番感動したのは剥いた直後の幹の美しさです。

いや神々しいと言う方が相応しいかもしれません。子供達も輝く幹に触ったり舐めたりして興味深々でした。



このような、いわゆる間伐を、子供達も楽しめるイベントにしてしまった事は素晴らしいと思います。

ただ、日本の山の問題はこれくらいの事では簡単に解決できないかもしれません。

でも、何もしないよりも一歩前進。

戦後70年かけて荒れてきた山と、人の山との関わりを、今度は70年かけて元に戻す第一歩だと思います。

応援したいと思います。

興味のある方はNPO法人森の蘇りさんのHPを覗いてみてください。



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250803 万博へ

もう前のことなのですが、万博に行ってきました。  万博には、興味も有るような無いような感じだったのですが、「建築人として、まあ行った方がいいでしょ!」程度の軽いノリで行ってきました。 まあ、もちろん行って良かったと思っています。 良かったのは、やはりリングです。 デカい! もはや...