新築なのですが、訳あって既存建物のサイズを細かく計らねばなりません。
結構な山の中なので、天気の良い午後、釣竿を持って出かけました。
現場に到着。下界ではとっくに散った桜がまだ咲いています。
前の川も相変わらずキレイです。もう解禁も過ぎていますが、平日なので人は誰もいません。
早速、自慢の鮎釣り竿を伸ばします。
鮎釣り竿? 渓流なので、ヤマメとか岩魚とかじゃないのか?
勿体ぶってしまいましたが、実は釣竿は既存建物の高さを測るために使うのです。
鮎竿も、もう使わなくなった古い物です。
鮎竿は通常9mあるので、先端の柔らかい部分を外して硬いところだけにし、建物の高さを測るのに使っているのです。
ちなみにこの古い鮎竿、事務所の円筒掃除にも毎年活躍してくれる、僕にとって大切な道具なのです。
民家調査で鍛えているので、木造の建物調査はお手のもの。
釣竿をあてて高さをおさえ、平面もササっと測って、あとは写真をパチパチ撮って、調査は難なく終了しました。
僕は、鮎釣りとワカサギ釣りだけはします。
近所の川で渓流釣りもしたいのですが、鮎とワカサギに加え渓流まで手を出したとなると、一年中釣りで仕事にならないと思い、今まで渓流には手を出してきませんでした。
ただ、ここ数年は、忙しかったりガッツが無かったりで、昨シーズンも鮎は解禁の1回しか行けませんでした。
釣りをすると、その地域の環境を知る事ができます。
そして釣り券を購入する事は、その川の環境保全に少なからず貢献する事ができます。
ところで、僕は昔からジムに通って運動しています。
でも、最近は忙しいせいもあり、わざわざその為だけに通って運動する事がバカらしくなってきました。
それより、例えば山に薪を取りに行く、洗車をする、といったような、運動以外の目的があって、それが結果的に体を鍛えることになる、といったような生活にシフトしようと考えています。
釣りもそうですよね。
ジムでキコキコするより、緑の中で鳥の声を聞きながら、歩き回る(川釣りは結構歩くのです)方が有意義な時間の使い方だと思います。
釣りをすることで、地域の環境を知り、環境保全に貢献し、魚を釣る喜びを感じ、食べれば魚も美味しいし、足腰も丈夫になる。ついでにジムの会費も浮きます。
よく考えたら、6方良しですよ。
これから別荘の現場にも通わなければならないし、周りの川は、東京の釣り好きが、わざわざ釣りをしに来るような良い川です。
これは釣りをしない手はありません。
今まで踏ん切れずにいたのですが、やっと腹が決まりました。若い頃から通っていたジムを辞めようと思います。
年券を買って、道具を揃えて。
竿は、もしかしたら子供の頃使っていたやつが実家にまだあるかもしれません。
現場で「ここの設計者はよく顔出すな〜」なんて言われるかもしれませんね。