2018年4月8日日曜日

180403 トリビア

最近は、杉板の天井なんてほとんどお目にかかりません。

うちの事務所も一部杉板の天井なのですが、幅の狭い板を使っているので少しニュアンスが異なります。

ここで言う杉の天井と言うと、8寸幅くらいの板を使った天井の事。

目透かしであったり、竿縁で押さえてあったりと、ともかくいい座敷に使われるものです。

幅8寸の杉板を摂るには、少なくともそれ以上の直径の杉の木が必要なわけで、それが更に杢目ともなれば条件はもっと厳しくなります。

そんな理由もあり、最近はともかく杉板の天井がほとんど無いのです。



先日訪ねた某所は杉板の天井でした。

建物もそれに相応しい、和風の良い建物です。

ところでその天井、座敷は綺麗に仕上がっていたのですが、廊下にはシミがついていました。





これは手の脂の跡です。

無塗装の無垢の杉板を天井に貼る時は、手をよく洗うか手袋をして脂に注意しないと、長い間にはこのようになってしまうのです。


※ 明日に続きます





・・・スタジオセミナー(毎月第2土曜日、4月は14日10:30〜)
へのご参加、


    建築に関するご相談(無料です)はこちらへ  



・・・カタソレのHPはこちら 






250409 座る2

 この4月から建築基準法が大きく改正されました。 簡単に言うと、建築確認申請の出し方が変わります。 うちの事務所では、設計内容に関しては今までの経験から、一般的な建築基準法よりも厳しい品質を保てるような仕様を標準にしていますので、内容は問題ありません。 しかし、その設計内容の表現...