うちの事務所も一部杉板の天井なのですが、幅の狭い板を使っているので少しニュアンスが異なります。
ここで言う杉の天井と言うと、8寸幅くらいの板を使った天井の事。
目透かしであったり、竿縁で押さえてあったりと、ともかくいい座敷に使われるものです。
幅8寸の杉板を摂るには、少なくともそれ以上の直径の杉の木が必要なわけで、それが更に杢目ともなれば条件はもっと厳しくなります。
そんな理由もあり、最近はともかく杉板の天井がほとんど無いのです。
先日訪ねた某所は杉板の天井でした。
建物もそれに相応しい、和風の良い建物です。
ところでその天井、座敷は綺麗に仕上がっていたのですが、廊下にはシミがついていました。
これは手の脂の跡です。
無塗装の無垢の杉板を天井に貼る時は、手をよく洗うか手袋をして脂に注意しないと、長い間にはこのようになってしまうのです。
※ 明日に続きます