2019年8月19日月曜日

190719 サウナのこと4

前回からの続きです。



「僕は縄文が好きだ!」と書きました。しかし僕だけではありません。人類そして日本人も縄文から抜けだす事は出来ないのだと思います。

それは歴史の年表を見れば解ります。

日本に人が住み始めたのは約1万年前だと言われています。その歴史の中で弥生時代から現在までが約2000年です、つまり木のないところで生活する様になって2000年しか経っていないのです。

それ以前は8000年です。しかし、人達はいきなり日本に現れた訳ではありません。黒潮を超えて来たとか言われています。

猿人から人類になる過程で、どのポイントを人類と言うか意見が分かれるところですが、新人類が人類の始まりだとすると約20万年前です。

つまり、人類が誕生して198千年間は縄文(木を伐れなかったので森の中で木と共に暮らしていた)だったのであり、つい最近になって弥生になった(木を伐って現代の様な木のないところで暮らし始めた)という事でしょう。



ちなみに、現代はどうなっているかと言うと、ユーチューブで「森林伐採」と検索してみてください。モビルスーツの様なマシーンが、たった数秒で大木を伐採し、枝払いまでしてしまう恐ろしい映像を見る事ができます。 

そして、これらの(特に東南アジアでの)伐採には日本が大きく絡んでおり、最近の安すぎる紙の原料になっているのです。

木を伐る時は、よくよく考え、その決断をしなければなりません。なぜなら、木を大きくするのには時間が掛かるからです。

タイムイズマネーと言いますが、新幹線を自家用ジェットに変えたりすれば時間の節約になり、これは成り立つ話ですが、木に関しては、金で時間は買えません。つまり「タイムマネー」という公式が成り立つのです。

身近な木は大切にしているのに、遠く離れた東南アジアの木にはあの様な「仕打ち」をしている。

ただ安くてありがたいと思っていた紙のカラクリを知り、僕は「いつかバチが当たるぞ」と本気でそう思いました、あの映像を見ると、ほとんどの人がそう思うと思います。そして「少しでも紙を使わないようにしよう」と思うのではないでしょうか。

恐ろしい事です。そして、知らないでは済まされません。是非ユーチューブを見てみてください。



話を戻します。縄文とは「木のあるところで暮らすこと」です。そして人類が木の無い所で暮らし始めたのは、ホンの最近で、我々には「森の人」としてのDNAにはその事が染み込んでいるのだと思います。

最近世の中がおかしいのは、人々が木と関わりを持っていない事が原因なのだと僕は本気で思っています。

だから僕は「木の特性を生かした建築」を設計する事を信条としています。いきなりコマーシャルですね(笑)。


古民家の仕事をしながら考えた末、「人類は木のある所で住まなくとも、木と主に生きなければならない」という結論に達し、そして「やっぱり木の家はいいんだ!」というスタートに立ち戻った僕は、自信を持って設計の仕事に取り組み。そして更に、よりディープな「木と主に生きなければならない」世界にハマってゆくのです。




「木と主に生きなければならない」そう考えながら仕事をし、「自分好み」で当時仕事をしていた事務所小屋も建てました。そうなるとだんだん「もっと何かしたい」と思うようになります。

次に、事務所の暖房にペレットストーブを入れました。

本当は薪ストーブにしたかったのですが、コストの面と、当時の事務所小屋は松林の中に建てたので、煙突からの火の粉が燃え移って火事になったら困るという理由でペレットストーブにしたのですが、この体験が僕に新たな扉を開かせてくれたのです。

ちなみに僕の入れたペレットストーブは、新潟の「さいかい産業」のものです。



ペレットストーブをご存じない方に説明すると、「ペレットストーブとは、灯油FFファンヒータの燃料を、灯油ではなくペレットにしたもの」です。

ちなみに「ペレット」とはなんだ?と言うと、「木のカスを圧縮して直径5㎜程の円柱形状に圧縮したもの」です。

ほとんどのペレットストーブは「炎の見える灯油FFファンヒータ」の様な感じなのですが、僕の選んだ「さいかい産業」のものは、それに加えて「上でお湯が沸かせ」ます。

暖がとれて、炎が見えて、上で煮炊きができる。ペレットストーブを導入してから、僕はその3点が体感できる良さを改めて思い知らされました。

しかし、この3っの条件だけならば灯油のストーブでも良いわけです。

僕がペレットストーブを気に入ったのは、そこに加えて「いい匂いがする」からです。



次回に続きます。






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