うちの事務所での設計は室内の建具は製作品が多いのですが、たまにはメーカーの既製品を使うこともあります。
メーカ品の建具は、機能的にもよくできているしデザインも今風で選択の幅も広いので、新築の家の大部分は使っていると思います。
そのおかげで、建具を製作する建具屋さんが、だいぶ少なくなってきています。
既製品の組合わせで造った家も悪いとは言えません。
既製品と言うものは、メーカーの企業努力によって開発された製品です。
そして、毎年毎年進化を重ねてもいます。
その事自体は素晴らしいと思うのですが、開発された素晴らしい製品の恩恵を受けているのは殆どメーカーです。
「企業活動の原則を地で行って何が悪いのか!」と言われればそれまでですが、たまには「メーカーの企業努力によって開発された素晴らしい商品のおかげで、住宅の建築費が下がった」というような話も聞いてみたいものです。
世知がない世の中の極みのような今の日本で、そんなイイ話を聞くのは無理なのでしょうかね。
「いやいや、俺がイイ話を作ってやるぜ!」とチラッと考えたからでもありませんが、今進んでいる住宅の建具には、綺麗な色を塗りました。