人は、自分の人生を元にした小説一遍は書くことが出来ると言います。私小説ですね。
それが一発当たって、一生その恩恵で食っていける人もいるのかもしれませんが、一般的には次作、次々作と書ける人が小説家と言われるのでしょう。
小説のような純粋芸術と少し違うかもしれませんが、建築家の自邸なんてのは私小説みたいなものなので、興味を惹かれます。
しかし自邸が全て名作かと言われればそうでもなく、様々な制約を受けてこそ本当の名作が生まれるのではないか?と思います。
最近、訪ねてみたい私小説的な建築が2つあります。
1つは、大御所安藤忠雄さんが設計した大阪の子ども図書館です。
詳しくは知りませんが、この建物は安藤さんが寄付したものだとか!
建築家は、そんなに儲かる職業(他の業種のフロントランナーと比べてですよ)ではないと勝手に思っていましたが、ウン10億なのでしょうかね? ポンと寄付するなんて、さすが安藤さんです。
建築設計者の励みになります。素晴らしいです。
昔から何冊も安藤さんの本を読んできましたが、自分で設計して寄付しているんだから、それこそ今の安藤忠雄の全てが詰まっている建築物なのでしょう。
それが、訪れることのできる公共建築だなんて!
本なんかよりも、遥かに安藤忠雄に触れることが出来る体験になるだろうと確信しています。
大阪なので今は躊躇しているのですが、早くコロナ収ってくれ!
次回に続きます。