コロナが引き金なのでしょうけれど、木材の価格が上がってきています。
ウッドショックとか言われています。
ウチではヒノキなどの国産材が主なので、今進んでる2つの現場は、ほとんど影響は受けませんでした。
そんなこんなしていたら、今度は「輸入材が高いなら国産材だ!」という事なのでしょう、国産材も同じように上がりだしました。
現在、11月着工予定くらいの物件の実施設計をしているのですが、その見積もりには影響が出てきそうなので心配しています。
ウチで設計する木造建築の場合、統計的におおよそ総工費の40パーセントが木工事費、そのうちの半分、つまり総工費の20パーセントが木材価格になります。
今回の総工費は2600万円なので、520万円が木材価格になるとします。
それがウッドショックで1.5倍になったら、260万円のアップになってしまうのです。
それどころか、1.5倍では済まないような話も聞きます。
どうしよう?!
日本が昔から培ってきた林業と木造建築の良い関係は、安い輸入材が入ってきた事により、だいぶ前から壊滅的な影響を受けています。
ここで何度も書いていますが、おかげで山は荒れ放題です。
現在の国産材の高騰をチャンスと捉え、補助金などどんどん突っ込んで山の再生の足ががりにする。
そんな事ができないものでしょうかね?
もしかしたら、それでももう間に合わないかもしれないのに。
木造建築に携わってきた先人達は泣いてますよ。
この事について書きたいことは、それこそ山ほどあるのですが、言えるのは、今回も含めて原因は外国(主にアメリカ)です。
日本国内の状況は、その結果としてのものなので、今回の騒動について国内でワーワー言っても何も変わらないと思います。
そう思ってアメリカの様子を見てみました。
木材の先物価格チャート。
ここに来て木材価格が暴落しています。
まったく!真面目に働いている人に関わる木材なんかでマネーゲームなんかするなよ!
でも、そういった人達の多く居る地域では、もうコロナワクチンも出回っているので、多分あと2ヶ月位では落ち着くんじゃないでしょうかね?!
一安心です。
でもね、もう世界中が繋がっている現代だけど、受け入れる覚悟を持って、原因を自身でつくるのが人間や国家の正しい姿でしょう!!
ましてや、日本には先人が残してくれた資産があるのに.....
とにかく、できる事をしなければ。