2021年8月4日水曜日

210804 ウッドショック

 コロナが引き金なのでしょうけれど、木材の価格が上がってきています。

ウッドショックとか言われています。

ウチではヒノキなどの国産材が主なので、今進んでる2つの現場は、ほとんど影響は受けませんでした。

そんなこんなしていたら、今度は「輸入材が高いなら国産材だ!」という事なのでしょう、国産材も同じように上がりだしました。

現在、11月着工予定くらいの物件の実施設計をしているのですが、その見積もりには影響が出てきそうなので心配しています。


ウチで設計する木造建築の場合、統計的におおよそ総工費の40パーセントが木工事費、そのうちの半分、つまり総工費の20パーセントが木材価格になります。

今回の総工費は2600万円なので、520万円が木材価格になるとします。

それがウッドショックで1.5倍になったら、260万円のアップになってしまうのです。

それどころか、1.5倍では済まないような話も聞きます。

どうしよう?!


日本が昔から培ってきた林業と木造建築の良い関係は、安い輸入材が入ってきた事により、だいぶ前から壊滅的な影響を受けています。

ここで何度も書いていますが、おかげで山は荒れ放題です。

現在の国産材の高騰をチャンスと捉え、補助金などどんどん突っ込んで山の再生の足ががりにする。

そんな事ができないものでしょうかね?

もしかしたら、それでももう間に合わないかもしれないのに。

木造建築に携わってきた先人達は泣いてますよ。


この事について書きたいことは、それこそ山ほどあるのですが、言えるのは、今回も含めて原因は外国(主にアメリカ)です。

日本国内の状況は、その結果としてのものなので、今回の騒動について国内でワーワー言っても何も変わらないと思います。

そう思ってアメリカの様子を見てみました。





木材の先物価格チャート。

ここに来て木材価格が暴落しています。

まったく!真面目に働いている人に関わる木材なんかでマネーゲームなんかするなよ!

でも、そういった人達の多く居る地域では、もうコロナワクチンも出回っているので、多分あと2ヶ月位では落ち着くんじゃないでしょうかね?!

一安心です。


でもね、もう世界中が繋がっている現代だけど、受け入れる覚悟を持って、原因を自身でつくるのが人間や国家の正しい姿でしょう!!

ましてや、日本には先人が残してくれた資産があるのに.....

とにかく、できる事をしなければ。






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