現場で正確な角度を出す「トランシット」という機器があります。
ちなみに、高さを出す機器は「レベル」と言います。
レベルに比べてトランシットはセットするのが難しく、レベルは据えられてもトランシットは自信がないという人も結構います。
先日、外構の図面を描くために現場をトランシットで測りに行きました。
手伝いで外構屋さんのN社長に同行してもらい、トランシットは僕が人に借りて持って行きました。
僕も昔はバッチリ据える事が出来たのですが、もう20年以上トランシットには触っていません。
据付をN社長にお願いしようと思っていたのですが、どうやらN社長も僕とおなじレベルのようです。
仕方ないので、僕が昔を思い出しながら据えようとしたのですが、水平を合わせると、地面上のポイントからズレてしまいます。
文章だとよくわからないと思うのですが、これがトランシット据付の難しいところです。
ちなみに、レベルは水平だけ合わせればよいので、据付けるのは簡単なのです。
何度かチャレンジしてやっとうまく据えられました。
まず敷地内の見通しの良い一点から、目標のポイントの角度を調べ、別の所に据え直して別のもう一点から角度を調べます。
トランシットを据えた2点の正確な距離を測れば、2線の角度は測ったので図面化できます。
苦労しながら(と言っても据えるのに手間をくっただけですが)もミッション完了。
でも昔の人は、直角もレベルも、こんな精密機械を使わずにきちんと出していたのだから、我々よりも数学的センスを実用するセンスがあったのだろうと思います。
そして、精密機械であるトランシットも一番大切な水平は、気泡で水平を確認するアナログな水平器に頼ってるのが面白いところです。
「今回の内容を理解していただくのは、僕のつたない文章力では難しいかな?」と思っていますが.....
トランシットは、事務所の庭で何回か据える練習をしてから返したので、次はバッチリでしょう。
事務所庭にて 真下のクローバーの花にピッタリ合ってます |