今計画している地域の推奨色は、10YR3/0.5、10YR6/3、5YR3/3 などなどです。
いわゆる農村地域なので、これらは土や緑みたいな色(他の地域でも、推奨色のほとんどがアースカラーなのですが)です。
計画に際して、これらの色から似合いそうな組み合わせをピックアップして、CAD上でシュミレーションするのです。
YR系なので、個々の色は一見すると似たり寄ったりなのですが、モニター上で色々組み合わせてみると、建物のイメージは結構違います。
今回は外壁には2種類の色を使うので、似合いそうな色3色×3色=9パターンの組み合わせから2パターン候補を選び、さらに部分的な組み合わせを検討しました。
CADは、こういった作業をするのには都合の良い道具です。
めでたしめでたし。
といきたいところなのですが、実際はそうはいきません。
元となる色がきちんと出るように、調整しながら色を作るのが非常に大変なのです。
僕の使っているCADは、マンセル記号にも対応しているので、記号を入力すれば一応色が出ます。
しかし、最終的にはプリントするので、そこでの色が色見本に合うように調整するのです。
これを、基本的な色の知識が無い人間がすると非常に大変です。
幸いカタソレには色のスペシャリストが居るので声をかけるのですが、話が3倍になって返ってきます。
これまた大変です(笑)。
もう、迷える色の迷宮です。
CADは、こういった作業をするのには…と書きましたが、アナログで実際に絵の具で色を作る方が、色を作るのには向いているような気がします。
印刷とかのプロの方に、その辺りを聞いてみたいものです。