「かもめ食堂」を舞台に、3人の日本人女性が織りなす人間模様、といった感じのホンワカした良い映画であったようか気がします。
そのおかげで、ヘルシンキの「かもめ食堂」のロケ地となったカフェは、日本人女子の客が多いのだとか。
サウナに入った後、冷たい湖に入るのが目的で行ったのと、行ったら行ったでやはりアアルト建築をできるだけ訪ねたいし、アアルト以外にも素晴らしい建築があったので、僕はヘルシンキを訪ねた時「かもめ食堂」には行きませんでした。
「かもめ食堂」の内容は全く覚えていないのですが、ただ一つだけ「日本のソウルフードはおにぎりだ」とのセリフが印象に残っています。当時は「確かにそうだな〜」と思いました。
しかし、今は違うと思います。
ソウルフードとは、文字通り「魂の食べのも」です。
でもコンビニのおにぎりにの出現で、お母さんの時間と想いが詰まったスローフードだったおにぎりが、気軽に食べられるファストフードになってしまったからです。
「じゃあ今の日本のソウルフードは何なんだ?」と考えてみるのですが、思い当たりません。
今の日本は、世界一の美食の街東京と、その対極にある、惣菜、レトルト、インスタント。いずれにしてもソウルフード、スローフードとは程遠い国になってしまっているのです。
お叱りを受けるかもしれませんが、そうだと思いますし、そんな文化がはびこりつつあると思います。
でも、それは国全体のこと。
地方に行けば、ソウルフード、スローフードはまだまだたくさんあります。
次回に続きます。