若い頃、尊敬する人が一級建築士と一級造園施工管理技士の資格を持っていて、なんとか近付こうと、真似して取りました。
この資格は、どちらかというと公共工事の現場代理人には必須の資格です。
造園の公共工事なんてしていませんが、資格があるおかげで、外構工事(の設計)を任せてもらえることもあります。
施工は造園屋さんに任せるのですが、造園の仕事は楽しいので、たまには施工を手伝います。
石原だけに石工事が好きです。ホントです。
ところで今回、外構の計画をするにあたり、敷地の境界確認をしてもらいました。
山梨では、まだ地籍測量がされている場所は少なく、いわゆる「公図」に頼らざるを得ません。
そして、「公図が現況と違う」なんてのはよくある話です。
そういう場合は、現地で確認をする必要があります。
例えば、隣の家との境界がよく分からなくて明確にしなければいけない時。
双方で話し合って「ここにしよう!」と決めれば良いような気がするのですが、そう簡単にはいきません。
その当事者が生きている間はよいのですが、子供の代になって問題になることはよくある話です。
地価が高い場所で、それだけで財産が何百万円も違うのなら、シビアになりますよね。
地価はともかく、先日、境界の確認に立ち会いました。
土地家屋調査士の主導のもと、双方が現地でポイント確認し、測量図に落としたそのポイントが正しいとの署名捺印をします。
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手前がこちら側の敷地です |
仮に境界杭が動いてしまっても、基準点からそのポイントを出すことができるので、こうすれば代が変わってもトラブルにはなりません。
こういった境界の確認は費用もかかるのですが、これしか方法がないのです。
国には「地籍測量」をする義務があると思うのですが、それにも限界があります。
そして、固定資産税収の高い場所から優先的にしているのもまあ解らないではありません。
確認したポイントは、考えていたのより下がっていました。