防火に関する地区の区分けは全部で4つに別れています。
防火地域、準防火地域、22条の区域、その他で、防火地域になるに従って、建物が密集している所という事になります。
建物の防火を考える上で大切なことは2つあります。
1つは、当然ですが「火を出さないこと」です。
もう1つは、「隣で火が出た際に、その火をもらわないこと」です。
ですから、火が燃え移らないほど隣家との距離があるような場所、「その他」の地域では隣からの火事は考えなくても良いので、外壁に燃える素材を使っても良いのです。
先日の「煙突火災(になりかけた)」でも書きましたが、火事は恐ろしいものです。
しかし密集地での火災はもっと恐ろしいです。
江戸時代は何度か大火があったそうですが、「明暦の大火」では江戸城の天守閣が消失したそうです。
いくら紙と木でできている燃えやすい町だからといって、今の皇居のお堀は変わっていないのでしょうから、それを飛び越して江戸城が燃える火事というのは考えただけでもゾッとします。
そういう経験を踏まえて今の建築基準法ができているのでしょうから、こればかりはキッチリ守らなければなりません。
いずれにせよ、まだまだ乾燥状態は続きますので、インフルエンザと火事には気をつけたいものです。